私、四葉です【刀剣乱舞】

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池はドブ色で下水道の匂いがする



鯉かなんかの死骸が浮いていた





こんな水飲めるか！！


元気のない心でそう言った





「……はあ」


ため息を吐いて、カッスカスの霊力を使う


このまま本当に餓死すると思う




何とか池だけに霊力を使ったお陰で


周りの濁った色の草に似合わないほどの池の透明度になった





ぐぅきゅるる〜〜〜


また、私のお腹が鳴いている


見習いに完全占拠されるまでに燭台切光忠が見習い側に行ったせいで


食事をまともに食べれなかったのだ




「……お腹、へったなぁ」



そう言いながら、鯉の泳ぐ池の水を飲む


(汚そう……)




普通の人がどのような生活をしているか


教えよう


普通のご飯を食べて、普通の睡眠をとっているのだ



間違えても鯉の泳ぐ池の水を三食飲み


監視付きの睡眠を取るわけではない




決してない






お水でお腹をちゃぷちゃぷにした私は


枯れかけの野草に寝転がった






「……ああ、今、普通の人から昇進してるなぁ」


今、世界でも稀な人間になれてる気分だ




「……ちょっと、あんた」


急に首根っこを掴まれた


眠りかけていた目を開く




「……おはようございます」


「こんなとこで寝ないでくれる？僕もこんなところにいないといけなくなるだろ」



「……あ、はい」



自分の柔な返事より


水なんかじゃ腹が膨れないぞと怒る腹の虫の方が音がでかい





「……はぁ、


ほら、これやるからさっさと立て」


目の前に草包が出された


夜食だろうか


包の中に余ったように置かれた二つのおにぎりがあった






「うんうん！立ちます！！」



私が急に立つと大和守さんは驚いていた





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