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［内緒話］
「絶対ケチャップ」
「何度言ったら分かるんだい？
この料理にはマヨネーズだよ」
また、している
厨の近くをガキ共を連れて歩いていると
燭台切と紺の七の怒声が聞こえてきた
「あの二人、また、ケンカなの？」
呆れ顔の紫の八がそう言った
全くその通りである←
犬猿の仲とは正にあの二人の言葉である
特に意見が噛み合わないのは料理についてだった
調味料がどうのとか
野菜の切り方だとか
ご飯はあの二人と手伝いが数名で用意するが
一品料理を出すのに毎回一回はケンカする
「そういえば、昼餉、親子丼だった！」
赤の十がひらめいたらしくそう言った
「うまい！」
思わず大声で褒めてしまった
燭台切と紺の七は親子でないか
面白い
「賢いなー、赤の十は」
Aは子ども達を連れて庭に向かう
Aが離れていくのを片耳に
紺の七は口を開く
「……聞いてみたかったんですけど」
「……なに」
二人はいつも必要な会話以外
まともに話さない
紺の七は燭台切を目の敵にしていた
燭台切も紺の七が気に食わなかった
紺の七はAに近づきデレデレするこいつが嫌いだった
燭台切はAに可愛がられるこいつが鬱陶しかった
しかし、お互いに尊敬する部分はあった
紺の七は燭台切の料理の腕"だけ"は認めていたし
燭台切も紺の七の聡明なところ"だけ"は評価していた
互いに互いを害虫のような視線で見ていたが
親子の血であろうか←
感情的に罵倒するという
惨めな行動はしなかった
「あなた、大倶利伽羅さんに何を吹き込んだんですか？」
虫の残骸でも見るかのような
冷徹な目が向けられる
血は争えないのか←
「ああ、伽羅ちゃんのこと」
燭台切も負けず劣らずの薄ら笑いだった
お前と話す価値もないと全身で語っていた
「夜這いなんて、あの人自身が考えつくわけないでしょ
唆した人(クズ)がいます」
「……伽羅ちゃんが子どもを先に作ってくれたら
オレにとっては都合が良いんだよ」
紺の七は無言だった
「Aのこと襲っても逃げないし
オレと子ども作ることに抵抗しなくなるよ
______きっとね」
紺の七と燭台切の間には会話がなくなった
.
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雪月花のとびうお(プロフ) - 大変長くなってしまいましたが、これからも応援しております。また、こちらの様な作品、楽しみにしております。 (2019年12月29日 7時) (
レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 完結していて驚きました。完結して頂けていて、本当に嬉しく思います。また、久しぶりだったので初めから読んだのですが、素晴らしい作品です！！所々で涙が出ました…。 (2019年12月29日 7時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 初めまして！昔こちらの作品を読んだ時は、主人公が現世に戻った瞬間で更新が停止していたのですが…。しばらく見れなかった期間もあって、新しくアカウントを作り、久しぶりにこちらを探してみたら、 (2019年12月29日 7時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - すずなさん» コメントありがとうございます(*´∀｀*)示唆するために目が紫とは書きましたが番外編含み本編でははっきりと誰の子なのかは書いていません。主人公の設定は薬研藤四郎の子ということにしています。完結までお付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月6日 7時) (レス) id: 36e4821907 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます(´∀｀)こちらこそ、完結まで読んで頂きありがとうございました！これからも、みなさんが楽しんでくれるような作品を書くように研鑽を積みます。 (2019年2月6日 7時) (レス) id: 36e4821907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根パンダ | 作成日時：2018年8月24日 20時
