きみと俺の大切な記憶(in×ar) (ページ12)

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◆ ページ12

伊野尾side

俺がナースコールを押して、看護師さんを呼び終わった後

大ちゃんの首がガクンとなった

「大ちゃん！？…大ちゃんっ！」

「大ちゃん大丈夫？」

「大貴しっかりして…っ！」

山田や知念、薮の声が聞こえる

ドタドタ

廊下から足音が聞こえてきて

看護師さんたちが中に入ってくる

「有岡さん？有岡さん分かりますか、？…反応なしです、過呼吸気味になってます、酸素マスクつけます、」

「ベット倒しますね、」

まだ苦しそうな大ちゃん

俺が大ちゃんを責めたから…

大ちゃんが嘘つくはずないのに、嘘だろって…

感情的になってつい言ってしまったその言葉が

大ちゃんを苦しめることになってしまった

「何やってんだろ…おれ、こんなんじゃ、思い出してもらえねぇじゃん…」

考えていると、後ろから声が聞こえた

「…伊野尾、」

「…うわっ、何やぶ…びっくりした」

「大ちゃん、大丈夫だよ…伊野尾、自分のこと責めるな…大ちゃんがそんなの知ったら、悲しむだろ？大ちゃんなら、伊野尾のこの、思い出してくれるよ」

「うん…ありがと、やぶ」

「いいえ…」

ニッコリと笑うやぶの顔を見て

つられて俺も微笑んでしまう

「ふふ、」

「うん、伊野尾は笑顔じゃないと、！」

「うん、そうだね」

大ちゃんの方を見ると、少し苦しそうなのが治っていた

「今日は帰ろっか、俺は明日は仕事だからなぁ…OFFの人いる？」

「僕と圭人はOFFだから、明日も大貴のところに行くよ」

「俺も…伊野尾くんもだよね、、？」

「うん、俺も行っていいかな…」

「いいに決まってるでしょ、！…明日は知念と圭人と伊野尾と高木で行ってくれるかな、」

「任せて、！」

「俺たちも、仕事が終わり次第行くから、」

「うん」

「じゃあ今日は解散！ばいばい」

「じゃーねみんな、」

そう言って各自、自分の家に帰っていった