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望「うぅ、や、まっま、や、」
熱もあってか汗がでてきてしまってるし、呼吸も苦しそうやから一旦起こすことに
淳「のんちゃん？おっきしよっか」
望「……じゅ、た、うわぁぁん」
淳「よしよし、どしたん？悪い夢見ちゃった？」
望「ま、ま、」
淳「ママがおったん？」
望「…わから、へん、からだ、ないないやった、」
望がどんな夢みたかわからへんけど
捨てられたときの風景は幼いながらも残っていたようで。
きっとママらしき人が透明人間になって現れたんやろうな
淳「恐かった？？」
望「ｺｸｯ、のん、ひとり、いやっ、」
淳「そっかそっか、
夢の中ののんちゃんは1人やったん？
そりゃ嫌やなぁ。でものんは今1人？」
望「…、、じゅった、おる」
淳「そうやな？淳太がおるな？やからひとりじゃないで？」
望「う、ん、ﾋｯｸ」
淳「ふふ。よしよし、もう大丈夫やろ？？？」
のんちゃんの顔を覗き込むと何か言いたそうな顔で俺を見つめてくる
淳「ん？なんでもいうてみ？」
望「…のんのこと、おいて、いかん、？」
俺がどっか行っちゃうって思ってるのか、
服を掴んで離さない望を安心させるように抱きしめる
淳「置いてかんよ？
だって淳太先生ははのんのこと大好きで、ずっと一緒にいたいって思っとるんやで？」
病院は
″ずっと一緒にいる″
がだめなことくらいわかってる
早く病気を治して退院させてあげることが医者の役目
だけど、人の温もりを知らないこの子に、
捨てられる怖さを知ってしまっているこの子に、
ずっと一緒にいる
って言葉にするしか安心させる方法はない気がして。
淳「のんはさ、ママとパパほしい？」
望「…ｺｸｯ、」
淳「じゃあ先生がパパになったる！のんのパパは今日から淳太先生や！」
気づけばそんなことを口にしていた。
のんに家族の温もりを知って欲しい。
のんが心から甘えられる人っていないと思うから。
望「じゅった、のんのパパ…？」
淳「そーや！淳太じゃ嫌か？笑」
望「ううんっ
…パパっ！」
1番の笑顔で俺の首に巻きついてくる望が愛おしくて、思いっきり抱きしめたった
血が繋がってないなんて関係ない
そこに愛があればなんでも乗り越えられる
そう思うから。
望の心の中の不安がなくなるまで隣におるよ
もうひとりじゃないで。のんちゃん。
fin
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きりまる(プロフ) - まっちゃさん» まっちゃ様コメントありがとうございます！喜んでいただけてとても光栄です！応援がとても励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2020年12月12日 0時) (
レス) id: 1ff7fb5aca (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編ありがとうございます！とても良かったです！きりまる様の書くお話大好きなのでこれからも楽しみにしています！ (2020年12月7日 22時) (レス) id: 7fdc5c9f89 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - みゆさん» みゆ様コメントありがとうございます！ご希望に添うことができたかはわかりませんが、喜んでいただけてとても嬉しいです！続編ぜひ作りたいと思います。これからもよろしくお願いします！ (2020年12月7日 18時) (レス) id: 1ff7fb5aca (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 父親代わりの続編を制作していただき、ありがとうございます！！とても感動いたしました､､､｡これからも不定期でいいので、続編を作っていただきたいです！ご検討よろしくお願い致します！ (2020年12月7日 2時) (レス) id: 4cb93d8f81 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - みゆさん» みゆ様初めまして！コメントありがとうございます！続編書かせていただきます！違うお話を挟みつつになるの思いますがよろしくお願いします。 (2020年12月2日 5時) (レス) id: 1ff7fb5aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2020年11月25日 19時
