幸せのかたち

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ぼうっといろんなことを考えとったら

俺の胸に頭を押し付けておねむのアピールするのんちゃん




望「じゅった、いっしょ、」



中「おん。一緒におるよ？だからもうねんねしぃ？」



望「ん、。」






…ﾋｯｸ、…ｽｰｽｰ





病室に来てから3時間。

ようやく症状も落ち着いて眠りについたのんちゃんをベットに寝かせる。



安らかな寝顔が可愛くて


なんで、こんな可愛い子が苦しむんだろう


そんなことを思ってしまうんや








思えばのんちゃんの入院初日




″ぼく、わるいこなの？

わるいこやから、かみさま、おこって、ぼくをいじめてるの？″



こんなことをのんちゃんに問いかけられたっけ。




ほんま、なんで神様は何個のんちゃんに試練を与えたら気が済むんやろか、




のんちゃんが苦しむ姿を見る度に神様を恨んむ俺はまだまだ未熟な医者の卵で。



俺が治す！



そんな自信があれば神様のせいになんてせえへんのに。






でも、この子には俺しかおらんから。




「じゅんたっ！あのなっ！えへへへ」




って診察に来た俺の首に抱きついてくるのんちゃんの笑顔を守りたいから







やから俺が救わなければいけない。


それが俺に与えられた試練で。俺の使命。







眠っているのんちゃんの手を握りながら





今日はここにずっといよう))






望が起きた時に1人じゃないよって安心させたくて、

おはようって抱きしめてあげたくて、




気づけば望の横で一睡もせず朝を迎えていた。




吐き気止めが効いたのか

嘔吐もなく起きれた望は


いつものように


「じゅった！おはよっ！」


って笑顔で飛びついてくる




夜中あんなにしんどい思いしたのに
翌朝にはケロッとしてる子供の体力に驚きつつも
のんちゃんの元気な姿に涙が出るくらい安心する









こんな小さい背中に背負ってるもんは想像もできひんくらいおっきくて。


俺やったらくじけてるだろう闘病生活も

明るく乗り越えてるこの子を見たら

俺には諦めるなんて選択肢はなくて。




絶対治したるから。



この子の笑顔が増える度俺の覚悟は大きくなっていく



俺の成長をさせてくれるのんちゃんに感謝やな







中「のんちゃんおはよう！今日はどんな夢見たんかなー？？」



望「んーーっと、じゅったがパパになるゆめ！」







病気を持ってるから不幸せ


家族がおらんから不幸せ


そんな考えは俺が消したる






俺が望を幸せにしたい。







望、父親代わりになってもいいですか？








fin

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