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「神ちゃん、しんどいやろうけど、移動しよう。
よう頑張ったなここまで。」
「……しんどいっ、っ、吐いた、の、っ、」
「そっかそっか、苦しかったね？」
うずくまって震えてる彼を無理やり背中に乗せれば、
信じられへんくらい熱くて。
「わ、まじか。大丈夫なんこれ。」
神「……ぅぅ、っ、んーっ、」
「苦しいなぁ、神ちゃん。
ちょ急いだるから少し頑張ってな、」
ただでさえ運動神経悪いのに慣れないおんぶに
足が思うように動いてくれへんかったけど
後ろで戦っとる彼がどうみても限界やったから、
必死で足動かして気づけば�陲舛磴鵑良�屋に入っていた。
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崇「ぉぉ、淳太きたきた。
とりあえず神ちゃんここ寝かせて、
ほんで、熱計ろう、」
「……ばり熱いでこの子」
崇「せやろ？むっちゃ熱いねん」
はまちゃんのベッドに下ろした後
すぐさま体温計を彼の脇に突っ込んで
神「……ぅ、っ、ふぅっ、はぁっ、ぁ、」
「鳴ったな。……わ、これまじ？
病院行かんとあかんやつちゃう？」
表示されてたのは41℃という訳分からん数字
崇「でも、病院嫌やってぐずんねん、」
神「……ぅーっ、っ、びょう、いん、いかへんっ、」
崇「うん、わかった、病院行かんよ。」
「なるほどな、、これは連れてけへんな」
涙を目にいっぱい溜めて訴える神ちゃんに
俺らは強く言えるはずもない。
崇「でもずっとこんなんやったら体力持たへんて、」
「せやなぁ、寝なあかんわ」
神「……っ、ねないっ、だいほんっ、」
「ぁ、そや。台本あるよ神ちゃん。
ほら、これやろ？」
ぐずぐず不機嫌な神ちゃんに台本を見せれば、
すぐに俺の方へ手を伸ばして、くれと目で訴えてる
「神ちゃん、これあげるから寝るの頑張れる？」
崇「ゎ、笑卑怯な手使った笑」
神「……ぅーっ、だいほんっ、おぼえるっ、」
「え、それはあかんよ？こんなんで頭入らへんやろ？」
神「いやぁ、やるの、っ、やらな、あかんのっ、じゅんたぁ、っ、！」
突然大きな声を上げたと思ったら、
ばっと立ち上がって俺の方に向かってこようとする彼
それをはまちゃんがやんわりと抱き抱えながら
座らせてくれた。
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年8月31日 23時
