まさむね【剣道部の合宿場で】 ページ4
フゥッ
呪野花子は笑みを浮かべながら蝋燭を消した。
「どうだったかい、私の話は…」
「ふふっ、避難させた貴方の部屋はどんな内装なのかの方が気になるわ」
黒髪ロングが特徴的でパールカラーのビーズを使ったネックレスを着けた水泳部部長
「オカルト本が教科書やノート、参考書と一緒にぎっしり入っている位で単なる普通の女子高生の部屋だよ…ククッ」
そしてそんくらいだよ、と付け足す呪野花子。
「……さて、次はアンタだよね、彰」
黒髪と鋭い目付きが特徴の彼は剣道部の
高校三年生。チームネームはまさむね。
「……ふむ、次は拙者か」
彼はスイッチを現在オンにしている。
オフのときは普通の男子校生だが、スイッチをオンにすると武士っぽくなる。
「では、話すとしよう。これは去年の剣道部合宿をしたところで起きた不思議な出来事である。」
*
*
*
その日は満月で、雲も無く周りに建物があまりない所だった為に星も月も綺麗に見えた。
弟分であるくさなぎ、そして
この頃は草木も眠る丑三つ時、怪異があってもおかしくなかった。
ふと、
「………
「……え」
彰はぽかんと口を開け、手に持っていた饅頭を落としかける。
「とりあえず自分は行く。ついてきてくれ」
スニーカーの紐を結び、裏に回る拓斗。彰は饅頭を頬張ると拓斗を追って裏へと言った。
自分も飲んでいた茶を縁側におき、彰と拓斗の後を追った。
もっとも体力がない彰は少し息切れをしていて、拓斗は井戸を見つめていた。
「ど、どうしたんだよ拓斗!井戸に誰にもいないだろ!?」
彰は拓斗に叫ぶが、拓斗はどうも動けないようで…
「雅人、彰…お前たちには見えないのか…?毬をつく少女の姿が…」
イガイガグリ【栗拾いをしていたら】→←呪野花子【リビングでオカルト本を読んでいたら】
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たんぐすてん(プロフ) - ありがとうございます! (2015年6月9日 19時) (レス) id: 4b4a9c47cd (このIDを非表示/違反報告)
ユメノ@勉強ポイ捨て常習犯(プロフ) - たんぐすてんさん» ありがとうございますす更新スピードは遅いですが頑張りますコマさん兄弟と破怪、ですね。分かりました、頑張ってみます (2015年6月8日 21時) (レス) id: aaf35676d2 (このIDを非表示/違反報告)
たんぐすてん(プロフ) - 面白いです!コマさん兄弟か破怪みたいです。 (2015年6月8日 21時) (レス) id: 4cf4028e55 (このIDを非表示/違反報告)
ユメノ@勉強ポイ捨て常習犯(プロフ) - 鈴丸さん» 天狗ですか?元々出すつもりなんですよ!男のつもりでしたが、俺っこ女子ですね!かしこまりました! (2015年4月2日 4時) (レス) id: aaf35676d2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴丸 - 天狗出して!俺っこ女子の! (2015年4月1日 23時) (レス) id: cbb1fe1942 (このIDを非表示/違反報告)
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