クレアシオン

お客様ですか。こんな辺境に。

いらっしゃいませ。(名前)様。ワタクシ、此処の『管理人』にございます。

とは言っても、仕事は有って無いようなモノですが。

おや、(名前)様。この扉の先をご覧になるのですか？

もしそうなのでしたら、それなりの覚悟をしていただきますが…。

仕方ない。少し、説明させてください。

扉の先には、一つの世界が広がっております。

ソレは、いかにも不思議な世界。ワタクシどもには決して理解することも、干渉することも赦されません。

そして、この先にいるのは摩訶不思議な力を使う者が、魔法使いが、更には怪物までもが生息しています。

これは、とある少女がかけがえのない友と描いた小さな、けれども壮大な冒険譚。

彼女たちは、苦しいこと、痛ましいこと、出逢いも、別れも山ほど経験することでしょう。

アナタはそれを全て目撃することになる。一度進めば、もう戻ることは許されないのです。

それでもアナタはこの扉の先をご覧になるのですね？

…わかりました。それでは気の赴くままにしてくださいませ。ワタクシは単なる『管理人』。
止める義務などありません。

それでは、行ってらっしゃいませ。

ランキング入り、ありがとうございます。執筆状態：続編あり(連載中)