高嶺の彼女|菊 ページ35
曲パロ
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貴女から見た、私はきっとだだの友人の、友人。たかが赤の他人に等しい、知人Bに向けられた笑顔があれならもう、恐ろしい方だ。
一点の陰りも無いような、眩しく、周りを明るくするような貴女の笑顔。
そんな貴女を惚れさせるような術は知らないし、フェリシアーノ君たちのように海へ誘う勇気も、何も無い。
嗚呼、ですが見たいのです。
隣で目覚め、おはようと笑う貴女を。
おこがましい自身の体をゆっくりと抱きしめるように背を丸くする。太陽の光は私をジリジリと突き刺してくるのに対して、私の気持ちは沈んでいた。
会いたい、今すぐその角から甘い、少女漫画のように飛び出してきてほしい。そんな願いも淡いものだが。
国の私と、人間の貴女。生まれ持ったものが違くたって、偶然と夏の魔法とやらの力で私のものに。
なるわけないけれど。
貴女の恋人となる方は、きっと他の国の方々のようにモデルのような人なのでしょう。その方はきっと、貴女よりも歳上。焼けた肌がよく似合うような、洋楽好きな人。
接吻をする際だって、きっと貴女は背伸びをする。彼に頭を撫でられ、貴女が笑う。嗚呼、駄目だ、何ひとつ勝てやしない。
誰か分からないような、その男に一人虚しく嫉妬しながら道に落ちている小石を蹴る。貴女は私の前を歩いているけれど、私に気付きもしない。
話したい。今すぐ、私の方を振り返ってほしい。貴女が他の誰かを気になっていたって偶然と私だけのものに、
嗚呼、この胸の焦りに身を任せて貴女の隣へ駆け寄りたい。だけど、実は私が悪い意味で夏の魔法のようなもので妄想してましたって、舞い上がっていましたって、怖くて仕方がないオチばかりが脳を駆け巡って。
真夏の空の下、男は噛み慣れた爪を今日も震えながら女の後ろをひっそりと歩く。
「？」
女が振り向いた先には男はどこにもいなかった。
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凩(プロフ) - キモオタク(新)さん» 一気読み…！？ありがとうございます…！嬉しいです、励みになります… (2023年2月11日 21時) (
レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
キモオタク(新)(プロフ) - いやぁぁぁ一気読みしてしまったぁ！！神作品をありがとうございますぅぅ！！ (2023年2月7日 22時) (レス) @page45 id: b2377fe342 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - チュッパチャップスって美味しいよねさん» リクエストありがとうございました！取り合いではないような気がしますが見逃してください… (2023年2月3日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
チュッパチャップスって美味しいよね - リクエストいいですか？！ぽん娘さんとメリ娘の取り合いできますか？ (2023年2月1日 3時) (レス) id: 7e47203457 (このIDを非表示/違反報告)
マダイ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございます！！可愛すぎて、可愛すぎてもう…。本当にありがとうございます😭 (2023年1月29日 10時) (レス) id: 270caf1a2f (このIDを非表示/違反報告)
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