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百四十八話 ページ32

杏子side

風香「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

凛「!風香、大丈夫!?」

風香「ハァ・・・だい・・・じょう・・・ぶ・・・です」

葵「大丈夫そうには見えないけど!?」

菫「杏子さん!桔梗と風香が!」

杏子「クッ、分かってる!」

落ち着け。考えるんだ。今の状況にあった策を考えなきゃ!

杏子「(とりあえず、今は風香と桔梗を含め、重傷者は下げないと!)重傷者は一旦下がって!風香と桔梗の守備に回って!中傷者はすぐに最前線に立って!」

美月「杏子!ここいるみんな、杏子以外は真剣必殺を使うほどの重傷を負っている。そうでなくとも、戦陣に立てるものと言ったら、五、六人が限界だろう」

杏子「っ・・・・その時は私がみんなの倍戦うまで!」

三葉「杏子!」

杏子「大丈夫。無理は承知だよ。主達が来るまでの時間稼ぎだと思えば行けるはず!」

三葉「・・・・死ぬなよ」

杏子「こっちの台詞。まあでも、生きて帰れるかどうかは、微妙なところではあるけどね」

三葉「ハッ、それもそうだ」

そう言いながら、私達は刀を握り直し、そのまま戦闘態勢に入った後、

ダッ!

杏子「はぁあ!」

ザンッ!

私が先に先手を取り、敵の首を一つ斬った。

杏子「・・・おらぁ!」

ザシュ!

杏子「フェイントに見せかけて、攻撃!」

ザンッ!

三葉「首落ちて死ね!」

ザシュ!

三葉「ハァ・・・・ハァ・・・・っ!杏子!後ろ!」

杏子「!」

ズシャ!

杏子「ぐぅっ」

三葉「杏子!」

美月「三葉!今は目の前の敵に集中せい!」

三葉「クッ!こんの!」

ザシュ!


ズシャ!

千鶴「ガハッ!」

夏樹「千鶴!大丈夫!?」

千鶴「グッ、なん、とか。持ち堪えてる感じ、かな?」

美紀「みんな無理しないで!重傷になったら下がって!」

桔梗「・・・・!美紀!危ない!」

美紀「えっ?」

ザシュ!

桔梗「グッ!」

美紀「!?桔梗!?」

桔梗「っ・・・・大丈夫、瞼の所を、少し、かすっただけだから」

美紀「それ、大丈夫じゃないよ!ごめん。私が余所見したから」

蘭「二人共下がれ!あとは私達がやる!」

葵「しばらく控えていて!」

風香「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・!」

楓「風香。大丈夫、大丈夫だから」

菫「楓!しばらく風香さんを頼んだよ!私は向かってくる敵を斬るから!」

楓「分かった。私もできる限り守る」

華蓮「ねぇ、この状況」

凛「あぁ、マズい。明らかにこっちが不利だ!」

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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月8日 18時

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