君のヒロインになるためには (ページ4)

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Ep.3 ページ4

side 斉木

今日は転校生が来るらしい。

さっきから教室が異常にウザい。

男子：(女子来ねえかな・・・

　美女美女美女美女美女美女！！！！！！！！！！！！)

ウザい。だが、これは女子も男子も考えているのは大抵いっしょだ。

女子：(イケメンイケメンイケメンイケメン！！！！！！！)

ほら・・・・・・・・・・・な。

男子「転校生って照橋さんの幼馴染らしいぜ」

照「うん、そうなの。仲良くしてあげてね？」

男子「おっふ！て、照橋さん‥！もちろんです！」

女子「‥‥(なんだ、女子か)‥チッ」

舌打ちすんな。

先生：「転校生が来るわよ。席についｔ！！速っっ！！！！」

先生も驚いてるな。

先生：「ま、まあいいわ。入ってきてちょうだい、鈴村さん」

ガラッ

男子・女子(((((おおおおおおおおおおおおおっふ！！！！！！)))))

『んえ！？』

人が飛び上がる瞬間を初めて見た。

まあ、全員から食い入るように見られたらそうなるな。

男子：((おっふ・・・))

女子：((おっふ・・・イケメンじゃなくても良いかも‥))

　
「お、おはようございますっ！鈴村Aです！
　1年間よろしくお願いします！」

ペコっと頭を下げると拍手じゃなく、おっふコール。

たしかに可愛いんだが。

照橋さんより可愛いんだが。

先「あー、席は斉木君の隣ね。ほら、あのピンクの頭の」

僕の隣か。

やれやれ、目立ってしまうじゃないか。

(お、斉木か)
(あー斉木の隣か)
(斉木くんなら大丈夫ね)
(うん。斉木なら安心だ)

そんなに僕が安全な人間だと思ってるのか。

鈴村さんは緊張した様子で歩いてきた。

『斉木くん、よろしくお願いします』

「ああ」

頷くと鈴村さんは一瞬驚いた後、花の咲くように笑った。