ハロウィン【吉野郁】 ページ4
〜マトリの部屋〜
『ん〜……ん…4時か…起きねーと…』
今日は配るお菓子を作る為
いつもより早めに起きる
寝巻きから動きやすい服に着替え髪型を整える
廊下に出ると朝早いのと休日の為かまだ誰も起きてない
ふと足元に何かあるのに気がつく
『……チッ……まさか昨日のナワバリの後すぐ行ったのか…？』
思わず口に出したが、服の入った箱の上の書き置きを見るからにアイツだろう…
ご丁寧に書き置きには、「今日はオソロコーデだね⭐️」と書いてある。
なんだろう…⭐️は書いてないはずなのに見えてくる…
破り捨てたい気持ちを抑えて丁寧に部屋入れておく。
〜共有台所〜
今回は、配る為多めに作るので早起きしてきたが寒い…
厚着してきて正解だった。
今年作るのは、「チョコエッグ」
外見は目玉をイメージして中にも様々なミニお菓子を入れてキャンディー包をしようと考えてる。
今回は凝ってみようと昨日の夜から仕込んで今から仕上げをしていく
外のホワイトチョコを型から取り、中に小さいチョコや砂糖菓子を入れ、縁に接着用のチョコを塗り蓋をつける。あとは冷蔵庫に入れる。
一通り終わることにはみんなが起きてくる。
「マトリおはようっすー！昨日の勝負のお願いちゃんと受けるっすよ！部屋の前にあるから捨てるとか無しっすからね！！」
『ギル君おはようー……あぁ…ちゃんと受け取ったから安心しな…』
前々から今年のハロウィンは一緒に行こうと誘われてた。
他のメンバーも番組の一環で今日はそれぞれ仮装しないといけなく、起きてきてバタバタ準備するメンバーもいる。
オレも準備をとは思ったものの、今日の朝食をついでに作ろうと思いキッチンに眼を向ける。
朝食を作り終え、個々で食事を済ませる。
途中、年上某チャラ男が野菜を残そうとするが世話焼きメンツが食わせていたのでまぁ…大丈夫だろう…
〜マトリの部屋〜
朝食の茶番を見届け、部屋に戻り、ギル君が置いていった箱の中身を確認する。
バトロイカのキャプテン・カサゴとそれに合う服がいくつか入っている。
『やっぱセンスいいな…言わないけど』
つい口にしてしまい、自分で恥ずかしくなるのがわかる。
早速、着てみるが…何故サイズぴったり…まぁそこは流石チャラ…ギル君…
(続く)
ラッキーメンバー
アミル
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