【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た② (ページ5)

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というか零って料理出来るようになったんだ……。

目の前に広がるハムサンドは降谷零ならぬ安室透の作るおすすめメニューであるとさっき梓ちゃんから教えてもらったけど。
昔からずっと一緒にいたけど零は勉強や運動は出来たけど料理はからっきしだった。むしろ完璧人間だった零や女だった私よりも幼馴染のヒロが作った料理のほうが美味くて、学生時代はよくヒロの作ったご飯を3人で食べてたっけ。

｢どうぞ｣

『……いただきます』

恐る恐る一口食べると、ぶわっと一気に美味しさが口に広がる。

え、美味しい…。

｢あいつって料理ダメだったよな｣

『そのはずなんだけど』

うまい、と驚いたように零した班長のお皿は既に空っぽで相当美味しかったことがわかる。

湯気が立つココアをふーふーと息を吐いて冷やしていたら、にやにやとした梓ちゃんがカウンターに頬杖をついてこちらを見てくる。

｢そういえばAさん彼氏とは最近どうですか〜？｣

『ええと、……なんというか…』

｢もうそろそろゴールインとか？｣

『いやその逆で』

｢きゃー！おめでとうございます！！｣

『あの、』

ゴールインどころかスタートにすら立ててません。破局しました。
そう言おうと口を開いたのにマシンガントークの梓ちゃんは聞く耳を持たずに赤くなった頬を抑えて悶えている。

いやめちゃめちゃ可愛いんだけど話を聞いて？？

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