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__コンコン
『涼介〜お兄ちゃん来たよ〜』
期待したが、返事は聞こえなかった。
あの日の発作がかなり重症だったらしく、処置中に1度、心肺が停止してしまったと聞いた。
あれから1週間はICUに入り、一般病棟に帰ってきてから2週間がたった。
起きる気配があるのかすら分からない涼介に、今日あったことを話す。
話すといっても、ひとりごとのようなもんだけど。
『でさー、その新人がコップ割って………っ!』
涼介の瞼が、ピクリと動いた気がした。
『涼介!!聞こえるか?涼介?』
次第に瞼を開き、およそ3週間も見ていなかった、綺麗な二重が見えた。
まだ視線を彷徨わせる涼介に、
『おはよう、涼介。』
そう声をかけると、酸素マスクで話しにくそうに
涼「…お……ぁ、よぉ……にぃ、に、…」
と、笑顔で返してくれた。
fin.
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セクラバ&ティアラ - 面白いですね!更新頑張ってください! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのきんぐ | 作成日時:2020年5月19日 22時