2 ページ38
『ん゛んぁーーーー!つかれたぁ……』
あの後、すっかり眠ってしまった涼介をリビングの隣の和室に寝かせて
そっと体温計を忍ばせると37.8度という結構な高さの熱。
冷えピタを貼って、部屋の扉は開けた状態でリビングに戻って仕事をしてた。
『もう11時か……』
思ってた以上に進んでいる時間に驚きながらも、
休憩になにか飲もうと立ち上がった、その時。
「ふぇぇぇっ、!ぱぁっ、んっ、ひぐっ……」
聞こえてきたのは、涼介の泣き声と俺を呼ぶ声。
急いで和室に行くと、先程まで寝ていたであろう布団に、ちょこんと座って涙を零していた。
俺が来たことに気づくと、ひぐっ、と痙攣しながら手を伸ばしてくる。
『んー?どしたの、涼介……』
そう聞いても、補聴器をつけなければ音がほとんど聞き取れない涼介は答えてくれない。
とりあえず泣き止んでもらおうと、だっこして家の中を歩き回る。
涼介「んぐっ、ぱぁぁっ……ひくっ、」
『はぁーい、ぱぱいるよ?』
涼介「ぱぁ…、ぱぁぱっ、…ん、」
『ぱぱですよー、だっこしてるよー』
「ぱぁぱ」と俺の顔を見て涙をこぼす涼介と、目を合わせたり微笑んだりするけど泣き止むことはなく……
5歳にしては小さい涼介でも、さすがに腕が疲れてしまって。
リビングに戻り、ソファーに座って、
膝の上に、まだ落ち着かない涼介を乗せた。
.
155人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね!更新頑張ってください! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いのきんぐ | 作成日時:2020年5月19日 22時