続き ページ9
一通り言ってスッキリしたのか、
母親は部屋から出て行ったが、
私は部屋の端で小さくなったまま涙でぐちゃぐちゃになるまで泣いた。
他に誰もいない部屋で、誰かに認めて欲しい一心でTwitterに“どうしたらいいの“とだけツイートした。
そして明るい曲でも聴こうとYoutubeの履歴をタップした。
二曲目に流れてきた曲は、何度か聞いたことのある、零のバラードの歌ってみただった。
大切な人を失ってからその人の愛しさを知った少年の苦しみと幸せを謳った歌。
自分の状況とは全然歌詞の違う、タイプの違う曲。
“この広い世界で一人ぼっちだった僕を見つけてくれて、そんな僕を笑顔にしてくれたのは君だったんだ“
“次は僕が君を笑顔にする番だよ。だから僕についてきて“
セリフ付きのこの歌に、救われた気がした、
まだ自分はいてもいいんだって、思わされた。
曲が終わる頃には信じられないくらい号泣していた。
何をしても否定されてた自分に積み重なっていたものが、崩れかけていくのを感じた。
そして、そんな号泣してメンタルの崩壊の起こっていた時、
ﾋﾟｺﾝ
と通知音がした。
TwitterのDM機能に届いたメッセージだった。
零ねぇ
零何かあったら僕でよければ聞くから
零無理しないで
さっきツイートしたのこのアカウントだったんだ
まさか本人が見て反応してしかもDMまでくれるなんて思ってもいなかった。
若葉ありがとう、話していいのかな
零どした?
悩んでいたところにすぐに既読をつけて返信してくれる彼に、話したら楽になれるんじゃないか。なんて思った
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作者名：黒洞揚羽 x他6人 | 作成日時：2020年11月29日 1時
