拝啓、虹色さん【男性声優】 (ページ28)

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あいつが勘違いしてるのは薄々分かってたし、そろそろはっきりさせねえととも思ってた

気持ち伝えないであいつが他のやつ好きになったりするのは嫌だった

でもただ単に俺の勘違いだったら?とか色々考えてるうちにもうこの年だ、笑えねえっての

マモちゃんから聞いた「Aさん、黄色が好きが好きらしいですよ」とか「Aさん、ここのスーツに萌を感じるらしいです」とか色々聞いてた

俺が知らないことを知ってるマモちゃんが少し羨ましかったりもした

もうこの際、白黒はっきりさせよう、そう思って声をかけた日、やっぱりあいつの表情は強ばった、「勘違いしてんな」ってすぐに分かった

ペアリング渡して、気持ち伝えて泣かれた時、すげぇ戸惑った

『なんで黄色なの?』

そう言われて浮かんだのは「マモちゃんから聞いたから」それだけだった

そう素直に言ったら『馬鹿、私が黄色が好きなのは、紀章の色が黄色だからだよ、キラキラしてて、いつも遠くて、………好きだなって、ずっと思ってて』

んな事言われたら色々抑えられねぇっての

そんなことがあった日から3年、俺はまた突然あいつに、Aに「結婚するか」そう伝えた

そうするとあいつはまた、あの時みたいに泣いたんだ

『遅いよ、バカ』

そしてその後にキラキラと輝く、多分これがあいつの言ってた『黄色の光』なんだろう、それに包まれた笑顔で俺に抱きついてきた

谷「ごめんな」

『ううん、大丈夫、ずっと待つつもりだったから』