【完結】愛しい君に最高のドナーを【/青/】

幸せな非日常。14 ページ15

｢…貴方のドナー協力者はころんさんです｣




『…ちがう…ころちゃん、は…いま、仕事に、行って、るんで、す…』




『この手術、っが…終わったら…わたし…ころちゃんと…結婚…するん、で、す…』




『ころちゃん、言いまし、た…また(･･)…一緒に…ここ来よう、ね…って…』




『また(・・)…これ飲もう…って…いつも…おやすみって…言ってくれて…』




『明日が来るのなんて…当たり前、っで…』




｢…お気持ちは分かりますが『分からない！あなた達に私の気持ちなんて分からない！』｣




｢…申し訳ありませ『出てって！早く出てってよ！』｣




｢…失礼します｣




ガラガラ




止まらない。




涙が溢れて止まらない。




涙が布団を濡らしハート型を作る。




そのハート型が心臓を連想させてしまう。




今私の中で動いているのはころちゃんのモノなんだ。




こんな優しさ要らないよ。




“ドナー見つけるから。”“信じてるね！”




私はこんなことを望んでたんじゃない。




ころちゃんと結婚して幸せに暮らすことを望んでたの。




やめてよ。嘘だよね。こんなの。




ころちゃんがいなくなっちゃったら結婚すら一緒に息することさえ出来ないじゃん。




私、まだころちゃんと生きたかったよ

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