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緋山side
致死率100%の治療法不明の病……
今までに経験のない不足の出来事に戸惑うしかなかった。
これからどうするのか……
新型感染症の事がニュースで大きく取り上げられてるのをまるで他人事のように食堂で眺めながらみんなで考える。
緋山「どうすんの?これから」
藤川「そんなこの世の終わりみたいに言うなよ」
白石「とりあえずはメディアにすべて真実を話すつもり。その上で研究を進める」
冴島「幸いなのは新たな感染者がいないことですよね」
今この場所にいるのは私と白石と藤川と冴島とフェローの横峯、雪村。
藍沢は何かと忙しいらしく合流できず、他のメンバーも都合が合わなかったため病院の食堂で集まれたメンバーのみで食事をとっていた。
これだけ人が集まれば騒がしくなるのは必然的だけど、話題は感染症の事で持ちきり。
そんなガヤガヤした中なった白石のPHS。
白石は食べかけていた食事の手を休めてPHSを持って少し離れた場所まで歩いて行った。
なんの話だろう?
なんて考えていたけどその問いの答えが出る前に白石がこっちに戻ってきて……
白石「名取先生が…新型感染症に感染したかもって……」
そう言った。
緋山「え?」
白石「私もよくわからないけど今、藍沢先生から連絡がきた」
そう言う白石の言葉が右から左にスーッと抜けていくようでまったく理解できない。
名取が感染…?
頭の整理が出来ていないのは私だけじゃないみたいでみんなポカーンとしていたけどとりあえず医局に戻ろうと食事を急いで片付けて全員で走って医局まで戻った。
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藍沢side
感染症について調べつつ脳外の仕事も……と忙しく右往左往していてやっと落ち着いた昼の時間。
白石や緋山たちが昼食を食べに行ったことを聞いて自分も売店にでも行こうかと考えながら救命の医局に戻ると誰もいないと思っていた医局に人の姿があった。
「ゴホッコホッコホッ」
激しくせき込んでいる姿が見えて顔を確認するとそれは名取だった。
大丈夫か?そう問いながら背中を擦ると伝わってきた普通じゃないほど熱い体温。
まさか………
そう思いながら名取の脇に体温計を挟んで熱を測ると思った通り39度を超えた高熱があった。
乾いた咳をする肺炎のような症状、高熱……
あの感染症を思い出さずにはいられなかった。
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明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます!応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀`)o))応援してまっっす!! (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか? (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください! (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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