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prurururu


脳外で仕事をしていると突然鳴ったPHS。


PHS越しに聞こえてきたのは白石の焦った声。


白石«藍沢先生?»



藍沢「あぁ、どうした?」



白石«藤川先生が担当してた患者さんが脳症起こした。こっちに来れる?»



そう言われて隣に座っていた新海の方を見ると状況を察したようで頷いた。



藍沢「すぐ行く」


そう言ってPHSをきると俺は脳外を出て走り出した。



俺が着いた時には藤川の担当していた患者の意識は朦朧としていて、消化器官からの出血も起こしている状態。



消化器官からの出血はなんとか緋山たちが処置をして収まったみたいだが、それでも危機的な状態で……………



1時間後_____


ピ_____________

という無機質な機械音と共に治療のかいもむなしく息を引き取った。




悔しそうに唇を噛み締めて止まってしまった心臓を動かそうと必死に動かしていた手を患者から離した藤川。



途中でICUの患者が急変して緋山と灰谷が出ていったため病室にいるのは藤川と俺の2人だけ。


藤川「なんなんだろうな……運ばれた全員がなくなる病気って………」



藍沢「……全員?」


あともう一人いたような……そう思って呟くと

藤川「あぁ、お前は脳外にいたから知らないかもしれないけど今朝亡くなったんだ。もう一人の患者も………それも突然……」


と言う藤川。


藤川と医局に戻ると待っていたといわんばかりに俺たちの方に医局中の視線が向けられる。


俺も藤川も言葉は発さず黙って首をふると全員がうつむいた。



そんな静寂に包まれた医局に突然入ってきた橘先生が「皆、聞いてくれ」と改まった口調で放った衝撃的な言葉。



橘「○○病院で受け入れられた患者、全員が亡くなったらしい。今回の新型感染症での生存者はこれで0だ」



緋山「嘘でしょ……」



藍沢「致死率100%……」



橘「メディアに呼びかけて報道はしてもらってるが対策も治療方法も見つかってない今、どうにもならない。唯一の救いは感染が広がってないことだ」




橘先生がそう言ったきりみんな黙ってしまった。



無理もない。



今までは治療の方法があるからこそやってこれた。




治療方法も何が原因なのかもわからない感染症。




こんな時自分は「無力」だと嫌というほどに思い知る。

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明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます!応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀`)o))応援してまっっす!! (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか? (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください! (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明日香 | 作者ホームページ:リクエスト募集中!  
作成日時:2019年6月15日 14時

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