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治療法んいついて問われた白石は「まだ……」と呟いた。
白石「感染症っていうからインフルエンザを疑ったんだけど……消化器系からの出血もあったんだったらインフルエンザじゃないと思うの。それに一番不可解なのが患者さんが全員男性ってこと」
藤川「確かに不自然だよな……なんかの呪いとか?」
冴島「藤川先生ふざけないでください」
なんて会話をしていると医局に早足で入って来た橘先生。
藍沢「何かわかりましたか?」
橘「あぁ、今日運ばれてきた患者たちと同じような症状を訴えてる患者が近隣の病院にも運び込まれたらしい。それも○○病院と□□病院に5人ずつ」
藤川「え……」
白石「その患者さんたちの患者情報は手に入れられませんか?」
橘「○○病院も□□病院も俺の動悸が務めてるんだ。さっき患者情報を教えてもらえないか頼んだ。もうすぐ送られてくるだろう」
橘先生がそう言うと事務の人が医局に入ってきて橘先生宛てのものを届けてくれた。
茶封筒に入れられていて、中を開けるとそこには例の病院の患者情報が入っていて颯爽区取り出してみんなで読み始める。
藍沢「全員男性か……」
横峯「男性以外の共通点はないんですか?」
緋山「今のところは見つかってない。何せ前例がないから」
そう。緋山が言うように前例のない症例だ。
つまり新型感染症の可能性が高い。
いや、断言してもいいだろう。
藍沢「これ以上の感染者が出ないよう報道してもらって注意喚起しましょう」
橘「そうだな」
そう言うと二つ返事でまたすぐに医局を出て行った橘先生。
今まで経験した症例に何かヒントがあるはず。
そう考えて今までの症例や文献を持っている限りのものすべてを取り出し読みなおす。
藤川「藍沢なにしてんだ?」
そう聞いてくる藤川に「あの患者たちについて」とだけ返すとふーんと言いながら俺の隣に座って一緒に文献やら資料やらを読み始めた。
思わず手を止めて藤川の方を見ると「俺だって医者だし」と笑う藤川。
そんな俺たちをみて医局にいた奴らが集まりみんなで持っている資料などを出し合って片っ端から症例を見て行く。
緋山「見つかんないわね……」
あれから出動要請もなくずっと資料を読み込んでいたがそれらしい治療法は見つからなかった。
白石「また明日調べてみよう。何か参考になりそうなものがあったら持ち寄って」
そういう白石の言葉で今日のところは解散となった。
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明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます!応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀`)o))応援してまっっす!! (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか? (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください! (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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