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屋上でお昼ご飯を食べ終わって
涼太の隣に並んで一緒に空を見上げてた。
「今日、雲ひとつ無いね」
涼「うん、…そうだね」
なんか、涼太の様子がおかしい…
「どうしたの？」
涼「……どうしたの、じゃねえよ」
「…へっ？」
人格が突然変わったみたいでびっくりした
涼「俺をこうさせてんのはAなんだよ、
………好きなんだって、Aの事」
いきなりで頭が追いつかない…
「え、え、どういうこと…」
涼「だから、…」
「わっ、ちょっと、涼太っ！」
少し強引に抱き寄せられて身動きひとつ取れない。
涼「…こういうこと」
「人がいないからって、私の事
弄びす「弄んでなんかない」
涼「本気だって。」
「涼太…」
目を合わせることが出来ずに、俯く私。
涼「こっち向いてよ。」
「なに…んっ、」
あ……
私、の
ファーストキス………
「……ばっかじゃないの」
自然と涙が零れて、止まらなくなった
私のファーストキスは、
玲於先輩のはずだったのに……
涼「え、え、ほんとにごめん、初めてだった…？」
「涼太のばかぁ…」
「制服汚してやる……」
涼「いいよ、汚して…本当にごめん
歯止めが効かなかった…」
涼太に抱きついて、泣きじゃくる
本当に子どもみたい。
こんな事されても、涼太の事嫌いになれるはずがない
だって、私にとっては
大事な大事な'友達'だから……
涼「…顔、冷やさないとだね」
「午後はさぼる。そして今度涼太になんか
奢ってもらうから。」
涼「うん、何でも奢るよ。
ほんとにもうしわ「もーいいって。」
「謝んなくていい。過ぎたことじゃん…」
涼「うん…」
涼「保健室、行こうか。」
「……ん、」
涼「あ、何もしないよ？顔冷やすだけだよ？」
「なんかしたらぶっ倒す」
涼「う、うん、」
まさか、この一部始終を見てた人がいたなんて
気づかなかったけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：登坂臣子 | 作成日時：2018年8月3日 22時
