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2.動機を聞きましょう。
気は乗らないが、私は口を開いた。
『…真人は…なんで私を誘拐したの…』
そう、小さく呟いたが真人には聞こえていたのか
読んでいた本から顔を上げ、目を見開いた。
真「……………たよ…」
『??』
頭にはてなを浮かべる。
真「Aから話してくれたのは初めてだよ!感動したよ!!」
読んでいた本を投げ捨てて、キラキラした顔で私の手をぎゅっと握ってきた。
真「で、なんでAを誘拐したかだった?」
あれは…そうだなぁと、なにかを思い出すように目線を上に上げる。
真人side
あれは、そう暑い夏だった。
「どうして、こんなに暑いのか不思議になるよ。ねー夏油?」
夏「そうだね。」
「夏油はよくそんな暑そうな服を着てるね。俺は無理だよ」
ウゲーっと舌を出して、反論の声を上げる。
そんな時、不意に目に入ったのがAだった。
とても暑いのに、涼しい顔をして歩くAにいつのまにか心を奪われてた。
「ごめん。夏油。ちょっと…」
夏油に適当に離れることを話すと
すぐにAの後について行った。
どうやら、Aは気づいてなかったみたいだけど…
「Aー!おはよ!」
『おはよ』
この時初めて、君がAって言うことを知って。
一方的だったけど、嬉しかったんだ。
____________
真「って事!要は一目惚れ?」
『だからって誘拐するってなる?』
さっきから頭がぶっ飛んだヤローだ。
頭ハッピージャムジャムしてんのかって言いたくなるほどに…
真「えぇ?まぁ、誘拐しようと思ったきっかけはこれじゃないよ。君が一度悪い男に引っかかったのが動機だよ。どう?満足した?」
『……』
真「そうだよね。トラウマだよね。ごめんね?」
そう言ってほっぺたをスリスリ撫でる真人。
トラウマとなって、記憶から呼び出される映像に吐き気を催す。
う゛っと口を押さえ唸ると、真人はいいよ。吐いて?と手を器状にする。
ここに吐けと??
そんなのは無理なわけで、顔をそらして冷たいコンクリートに楽になりたくて吐き出した。
真「……」
吐いた後から、真人はぷーっと頰を膨らませ、そっぽを向いている。
(これ私が悪いの?)
ぜひ、読者に聞きたい。
10人に聞いて、9人は悪くないと言うだろう。多分。
残りの人は、ちょっと特殊な人だろう。
やっぱ真人は頭ハッピージャムジャムしてるな。
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ああああ - どこぞの国の貴族の子供は、こう教育されるそうです「誘拐犯が優しかったりする場合はバチくそにやべえ奴だから、とりま従っとけ」…と。 (2021年3月15日 20時) (レス) id: 3edc474438 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ - 続きはやく読みたいです(^o^)(^o^) めちゃくちゃ面白いです\(^o^)/ (2021年1月28日 17時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そつ | 作成日時:2021年1月18日 0時