#42 最後の練習へ ページ42
バスの座席に腰を下ろすとAは、はぁとため息をついた。
みんなと話していればバッシングの件など忘れていられる。
ただ、一人になるとふと考えてしまう。
ダメだ、今日は大会前日だ、バレーに集中しろ。
“いつも通り”
目を閉じて三回唱える。
朝から疲れたからバスは寝て行こうかな、と思って目を閉じたままでいようとした。
がしかし、
“俺が隣行くんだよ！”
“いや、俺です！”
“だったら俺もー”
うるさい。
目を開けて後ろの席にいた関田に事情を聞く。
「あの人たち何してるんですか？」
「あー、なんかみんなAの隣に座りたいらしいよ。」
「げっ、、。
朝から疲れてるんで嫌です。」
「俺隣行こっか？
寝てて良いよ。」
「じゃあ、お願いします。」
関田が隣に座ると、じゃんけんに勝ったらしい石川が近くに来た。
「なんで関田さん座ってんすか。」
「A直々にご指名頂いた。」
「嘘だろ？
えー、じゃあ俺帰り隣ね！
良い？」
「分かったよ…。」
「よっしゃ！」
石川はガッツポーズをするとバス後ろの方に戻って行った。
バスが動き始めて、いつのまにか眠っていたらしく、途中で目を覚ますと関田の肩にもたれてしまっていた。
「すみません！」
「全然いーよ。」
その後しばらくは二人とも黙ってバスに乗っていたが、関田がこう切り出して来た、
「最強になる足掛かりはワールドカップで掴めそう？
それに人生のヒントも。」
「掴めます、絶対。
そんな気がします。
掴めると言うより、掴みます、って言う方が正しいかな。」
「そっか。
俺たちが全力で戦ったら、それがAの為になるのかな。」
私の為っていうのはなんだかおこがましい気がして、軽く頷くだけにしておいた。
その後もバレーについて話していると、バスは体育館に着いた。
さぁ、練習だ。
勝つ為の練習をしに行こう。
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Cnt Rin(プロフ) - りゅりゅさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！！楽しんで読んでもらえて嬉しい限りです。これからも頑張りたいと思います！今後も応援よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (
レス) id: 98a7fc39b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅりゅ(プロフ) - 初めまして！私とても楽しくお話読ませていただいてます！私の好きな選手がイケメンに書かれてて余計に楽しみに読んでいます！色々と大変かと思いますが、これからも頑張ってください！ (2019年11月19日 18時) (レス) id: 39112e58b4 (このIDを非表示/違反報告)
Cnt Rin(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます。フラグ外せたと思います。分からないことだらけで本当にすみません。 (2019年11月10日 12時) (レス) id: 98a7fc39b0 (このIDを非表示/違反報告)
。 - まずルールを確認して下さい。そしてオリジナルフラグを外して下さい。違反になります。 (2019年11月8日 9時) (レス) id: b6262af8c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Star | 作成日時：2019年11月8日 9時
