#27 部屋まで来てしまいました ページ27
体育館を出る前に、マネージャーの竹内さんと少し話をした。
最後に、連絡先を交換して男子がホテルに着いたら教えてくださいと頼んで、ホテルに戻った。
それと、関田さんの部屋を聞いた。
ホテル着きました。
そうメッセージが届いたのはホテルに戻ってきて一時間ほど経ってから。
ありがとうございます。
そう返信し、監督から預かったお菓子を袋に入れたまま持って、部屋を出た。
男子代表の泊まっているホテルに着くと、そのまま関田の部屋に向かった。
部屋のある階に着いた所で、関田に電話を掛ける。
「もしもし？」
「Aです。
急なんですけど、今からホテルの部屋行っても良いですか？」
「良いよ。」
「今部屋の前なんですけど…。」
「分かった。開けるね。」
そういって電話は切れた。
ーがちゃ。
「お久しぶりです。
練習お疲れ様でした。」
「ありがとう、久しぶりだね。
待ってたよ。」
「えっ、来ること知ってたんですか？」
「んー、なんとなく来る気がしてた。」
「そうなんですね。
あの、これ中田監督からです。
男子の皆さんにって。」
「ありがとう。
もうちょっとしたらみんな揃うから待っててね。」
関田はAが来ることを中田監督との電話で知っていたが、監督と話したことを口外するつもりもないので、誤魔化して流した。
そう言って関田は誰かにメッセージを打ち始める。
「ベッドで良ければ腰掛けてて。」
「ありがとうございます。」
そう言ってベッドに腰掛けてみるが、体育館以外で二人きり、しかも久しぶりに会うとなると、少し気まずい。
「ワールドカップお疲れ様。」
「ありがとうございます。」
「どうだった？A個人の感想は。」
「悔しい思いも沢山したけど、純粋に楽しいって思いました、バレーをすることが。
バレーボール人生の集大成だと思って試合に臨んだので、ひとつひとつのプレーに全てをかけることができて、とても幸せな時間だったなと。
でも、関田さんたちと練習していたらまだ続けたいな、とも思ってしまって。」
「そっか。
色々あるけど、一番は楽しめて良かった。」
「はい。
さっき練習をこっそり見学させて貰ったんですけど、皆さんと一緒にプレーしたいな、なんて思っちゃいました。」
「見てたんだね。
一緒にプレーしたい、かぁ。」
その後もワールドカップでのプレーについて、二人で語っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cnt Rin(プロフ) - りゅりゅさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！！楽しんで読んでもらえて嬉しい限りです。これからも頑張りたいと思います！今後も応援よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (
レス) id: 98a7fc39b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅりゅ(プロフ) - 初めまして！私とても楽しくお話読ませていただいてます！私の好きな選手がイケメンに書かれてて余計に楽しみに読んでいます！色々と大変かと思いますが、これからも頑張ってください！ (2019年11月19日 18時) (レス) id: 39112e58b4 (このIDを非表示/違反報告)
Cnt Rin(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます。フラグ外せたと思います。分からないことだらけで本当にすみません。 (2019年11月10日 12時) (レス) id: 98a7fc39b0 (このIDを非表示/違反報告)
。 - まずルールを確認して下さい。そしてオリジナルフラグを外して下さい。違反になります。 (2019年11月8日 9時) (レス) id: b6262af8c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Star | 作成日時：2019年11月8日 9時
