第五十三話 ページ4
放課後、私等は屋上に居た。
紗織と夏実がゆらに
ふむ。
「……姐さん」
「嗚呼。カナから、微量乍ら妖気を感じる」
「はい。日に日に臭いが濃くなってます。恐らく……」
「狙われて居るのう。警戒を怠るでないぞ」
頷き合い、警戒を強める。
清継が来て、カナに装飾された箱を差し出す。
カナの誕生日だったのか。
……妖怪でいう、成人の歳じゃ。
確か、十三に成った時に獲物を殺す妖怪が居たな……。
清継からの贈り物を開け、中身を見て引いている女子三人を一瞥し、敦に話し掛ける。
「敦や、今日はカナに付け。胸騒ぎがする」
「分かりました。もしもの時は……」
「構わん。だが、バレない様にな」
頷き、屋上から出て行こうとするカナを追いかける敦。
「僕も帰るね。家長さん、一緒に帰ろう」
「う、うん」
屋上を出る二人。
清継達は妖怪の話しをし始めた。
どうやら、雲外鏡の話しの様じゃな。
そして、清継はカナに贈ったものと同じ様な人形を手に取り、何やら操作する。
「もしもーし、家長君、聞こえるかい？」
携帯電話が埋め込まれて居るらしい。
『助けてッ！ 今化け物に、鏡の化け物に襲われてるの！』
「カナちゃん！ 今何処に?!」
『学校の男子トイレに……！ 中島君と！』
『姐さん！ 鏡です！』
切羽詰まった敦の声と共に、何かにぶつかる音、そして砕かれる音が聞こえ、通話が切れた。
皆が慌てて屋上を出、探しに出る。
私はリクオと共にカナを探す。
「リクオや、カナを襲っているのは恐らく雲外鏡じゃ。奴は鏡の妖怪。鏡に入ることも出来る」
「そうか！ じゃあカナちゃんは……！」
「嗚呼。恐らく鏡の中じゃ」
飛び込む様に入り、鏡を見る。
「カナちゃん！」
「り、リクオ君！ 紅葉さん！」
「姐さん！」
鏡が割られる。
「リクオ、入るぞ」
「あぁ」
変化したリクオを連れ、鏡の中に入る。
リクオは雲外鏡に取り込まれそうに成っていたカナを引き戻し、私は腕だけが出ている敦を引っ張り出す。
「テメェ、オレのシマで女に手ェ出してんじゃねぇぞ」
「何だオメェ妖怪か？ 邪魔を……邪魔をするなあ！」
雲外鏡が分身する。
「「「「「どうだあ！ どれがオデだか分かんないだろ?!」」」」」
「馬鹿め」
抜刀し、全ての雲外鏡を斬るリクオ。
「分からなければ、全部斬れば良いだけの話だ」
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ちゃむ(プロフ) - とても続きを読みたいです。 (2018年12月9日 21時) (
レス) id: 1eb8c38741 (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» ありがとうございます！ す、好いてくれているのですか……！ ありがとうございます！ 応援もありがとうございます！ 頑張ります！ 今後とも宜しくお願い致します！ (2018年4月4日 12時) (レス) id: 93766938ba (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます！いや、前の作品から知ってるのに遅いよって話ですが((私この作品ほんとに大好きなんです！これからも応援しています、頑張って下さいね！ (2018年4月4日 2時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰寺未来(プロフ) - 赤井司(�洩襦��瑛�)さん» ありがとうございます！ 応援ありがとうございます！ 頑張ります！ お友達はすみません……。少し事情があって、断らせていただいて居ります。申し訳ありません (2018年4月1日 13時) (レス) id: 93766938ba (このIDを非表示/違反報告)
赤井司(�洩襦��瑛�) - 最高です！すごく完成度が高いです！わっちの小説がクソ過ぎるだけなのでしょうか？まあ置いといて、これからもずっと応援しております！頑張って下さい！良ければお友達に(((((ヽ(*＾ω＾*)……すみません馴れ馴れしくして……… (2018年4月1日 13時) (レス) id: 32189bcc43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳳凰寺未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月17日 16時
