第７話 生徒会の書類 ページ8
ガラッと応接室のドアを開けて中に入る。
後ろでむっくんが表情をひきつらせるのが分かったよ。
まぁ、しょうがないよね。
だって応接室全体が書類で埋もれてるから。
前の日の夜に半分くらい終わらせるんだけど…
なーんか次の日になると戻ってるんだよ。
それもこれも理事長のせいだと思う。
何なんだ。
あの人は僕を過労死させたいのか。
「ここが僕の仕事場、っていうのかな？
書類踏まないように気を付けてねー」
「あ、はい…」
軽い動きで書類を飛び越えながら机に向かう。
いつものことだからね、慣れちゃったよ。
…こんなのに慣れても何の役にもたたないけど。
まぁ、のろまよりはいいよね。
「あの、生徒会の仕事というのは…？」
「んーとねぇー…
この辺に積まれた書類と、あの辺と…」
あ、この辺もそうだったかなー？
あとあの辺のやつは風紀委員で引き受けてもいいやつで…
その隣のやつは僕がやらなきゃいけないやつ。
少し奥に積まれたやつは昨日終わらせて提出する予定のやつ…
んー、口で言っても分かりにくいかな。
取り敢えず纏めてあげようか。
「よっ……と。
この辺が全部生徒会の書類だよ」
「……これら全部？」
「うん、全部」
嫌になるよねぇー。
でもこれ、今まで僕と侑ちゃんの二人でやってたんだよ？
そう考えたらまだ楽な方だと思うんだけど。
いざとなれば僕も手伝うし。
流石に初めから全部やらせるつもりはないよ。
…失敗されたら困るし。
書き直せない重要書類もあるからね。
「あ、今日中に半分は終わらせないとダメだよ。
明日になったらまた書類増えるからさー」
「まだあるんですか！？」
「もっちろん。これ、まだまだ序の口ね」
あは、と笑うとむっくんが片手で額を押さえた。
うん、頭も痛くなるよね。
分かる分かる。
分かるけど頑張ってくれないと困るよ。
「僕は朝５時半から夜８時頃まで学校にいるから。
何か困ったことがあったら相談してね」
「はい、分かりました」
「あと、僕お昼は見回りでここにいないんだけど…
それ以外の時間はここで仕事してもいいからね」
生徒会室もあるけどね。
落ち着く方で仕事してくれていいよ。
その方がやり易いだろうし。
…でも、侑ちゃんが嫌がるかもだからね。
取り敢えず僕がいるときはって条件付き。
もっと僕や侑ちゃんと仲良くなったら無条件にするかもしれないよー。
まぁ、今はまだ分かんないけどねー。
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白い種 - これからも応援してます！！（＾口＾） (2016年1月8日 13時) (
レス) id: a15ffb604e (このIDを非表示/違反報告)
十六夜（女） - 面白いです！続きを楽しみにしています！！！！！ (2015年9月27日 16時) (レス) id: 2c88841f23 (このIDを非表示/違反報告)
劉臣 - 面白いですね｡これからも更新頑張って下さい! (2015年8月2日 8時) (レス) id: e2a0211337 (このIDを非表示/違反報告)
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