転生先が鬱病には厳しすぎる環境だった【d！】【r運営】 (ページ4)

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2話ページ4

部屋を探索してわかったことがある。
どうやら私は学生らしい。

クローゼットの中に綺麗な制服が入っていた。
恐らく高校のどこかの制服だろう。

…この制服可愛いなぁ。自分の高校もこんな制服だったら良かったのに。
え？ちなみにどんなのだって？スーツみたいに堅苦しがったさ…。

まぁそんなことはさておき。もうひとつ大きな収穫がある。
部屋に設置されていた勉強机の中に日記が置いてあったのだ。
これで多少この体の持ち主のことが分かるだろう。
あわよくば学校のことなども書いていないかな…
なんて、期待を込めながらページを捲った。

○○年6月14日
今日から日記をつけていこうと思う。
なんて言っても書く内容なんてあまりないけど。
今の私は中学2年生。青春真っ盛りだ！
この日記の題名はそうだな、青春日記？
いや、ダサいかなぁ。まぁいっか！
この日記に、彼氏が出来た報告ができることを願って！

いやだいぶ痛い…。読んでて辛いな。
この体は随分明るい性格の持ち主らしい。
より生きづらいな…。ハードルあげんといてぇ！

まぁいいか。いまは知ることが大切だ。
そしてページを捲る。

ぱらぱらと日記を読んでいくが、相変わらず内容が無い。
まったくと言っていいほど役に立たないぞこの日記。

5つ程読んでいく中で、めぼしいものがあった。

その内容は、とても衝撃的なものだった。

○○年
今日、親が離婚した。
前までちょくちょく喧嘩をしていたが、ついに堪忍袋の緒が切れたらしい。
理由は母の浮気。三股していたらしい。
自分の母と思いたくないほど屑な行為に呆れた。
どっちについて行きたいかと問い詰められた時、ノータイムで私は父を選んだ。
当たり前だ。あんな奴と居たらこっちまで頭が狂う。
最悪だ。周りの腫れ物を扱うような目が痛い。

急な闇。えっ人生ハードモードすぎワロタ…(笑えない)
この子の認識が一気に変わったぞ…。こんなに闇抱えてたのか。
可哀想に…。

自分の体に同情を向けるというあまり理解が追いつかない行動をしながら、更にページを捲った。

結論から言うと、酷い。これに尽きる。

あれからの日記の内容はひたすらに病んでた。

離婚って、こんなに人を狂わせるんだな…(他人感)

あ、そして報告が遅れたけど、私の通う学校が分かった。
私立我々高等学校というらしい
私立て…ワンオペでそんな金あるの？？

はぁ、なんて自分の生活に少し嫌気がさして、ため息を吐いた