２４５☆ ページ5
手を繋いだままで家まで運転してきた翔さんは、駐車をすべく手を離して、助手席の後ろに手を回す。
この時の翔さんはカッコよくて何回見てもキュンとする。
特に首筋が…//
駐車した翔さんはそんな私の視線に気づいて、
「俺がいい男だからってそんな見惚れんなよ。」
意地悪くニヤリと笑う。
「…だって…カッコいいし…好きなんだもん。」
見惚れたのがバレて恥ずかしくて、もじもじと伝えると、すかさずチュッとほっぺにキス。
「マジでお前は可愛いのな。」
「…もぉ//」
「A。」
「…ん？」
「今はそれ以上は勘弁な？俺はこれから一世一代の大勝負だから。」
「うん？」
「お前の可愛さにメロメロな俺のままじゃ勝負どころの話しじゃねぇ。」
勝負…？
勝負って…何の？
「まぁ…負ける気もしねぇし、負けるつもりもねぇけど。」
意味がわからない。
そんな気持ちが表情に出てたのか『フッ』と笑って目を細めると、私の頭をポンとして…
「行くぞ？」
と、ドアを開けた。
私も急いでドアを開けると、わざわざ助手席側まで回ってくれた翔さんが手を差し出すから、そっとその上に重ねる。
自信家で俺様の翔さんにしては珍しく、大きく深呼吸を一度して。
「さて…と…。」
「ん？」
「いや？行くか。」
私の返事も待たずに玄関に向かって歩き出すと、家の周りをクルッと見渡した。
ずっと東京で育ってきたであろう翔さんに山に囲まれたこんな田舎はどう映るのか…。
「静かでいいとこだな。東京とは全然違ぇな。」
眩しそうに優しく目を細めるから安心して。
「うん。あとでお散歩する？」
「そんな余裕あればいいがな。」
「翔さんなら余裕でしょ？」
「いや…俺が唯一この世で頭が上がらない相手がいるとしたらそれはお前の両親だけだな。」
「…そんな事…。」
いつも強気で自信満々の翔さんらしからぬ発言ばかりで少し戸惑う。
「Aという人間を作り、この世に誕生させてくれて育ててくれた。それだけで俺にとっては頭が上がらない存在だ。」
「それなら私も翔さんのご両親に感謝だね？」
それには柔らかく目を細めて微笑むと微かに頷く返事をくれた。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
