*God's daughters 鷄* ページ43
ソフィアはロイをそそのかし
亡きエラの孫とロイの間に子をもうけさせました
名付け親は孫の一人娘でした
“紫の髪はサングね?
長男だからお家継がなきゃいけないし
お家(血筋)や家族を大切にする優しい子に
なりますよーにって”
赤ん坊は目を細めて笑いました
“茶色い髪の子はリエン!何にも縛られない
自由で元気な子でいられますよーにって!”
赤ん坊は声をあげて笑いました
しかし数年後
一家はロイのもとへ移らざるを得ない状況となり
崩壊する母親の人格の矛先を向けられた娘は
耐えきれずに屋敷を飛び出し
残された双子の心に大きな傷を残しました
しかし その数日後 彼らの母親は
ロイに殺されました
別れた夫を忘れられなかった彼女がポツリと
彼の名を呼んだことが原因でした
“それ…どうするんですか?”
母の遺体を運ぶソフィアに
成長したサングが問いました
“捨てるのさ”
“じゃあ僕にください”
サングはその時から死体で人形を作り始めました
“見て ノア…この人たちは僕のものなんですよ
動かないでしょう?でも良いんです
ずっと僕と居てくれるんですよノア…
彼女たちは僕を置いてどこにもいかないんです”
母を…姉を人形にして飾ることで
彼は孤独を紛らわすようになっていたのです
“動かなくてもいいのかい?”
“動きません…”
“動いたらどうする?”
“バカなこと…”
“あなたしならできる”
ソフィアは囁きました
“あたしに力を貸しな…あの頃に戻りたいだろ?
姉さんを蘇らせてやるよ”
一方でリエンは
ソフィアに警戒心を抱いていました
“サングくん…本当に殺すの?”
“お姉さまを戻すためです”
“でもソフィアちゃんは口先で…”
サングはリエンを本気で殴りました
“僕に口答えしないでくださいよ…
女遊びばっかりしてる穀潰しのクセに!
リエン…あなたはヒューバート家の汚点ですよ!!”
“はは…くだらない…サングくんには
分かんないよ…ぼくの渇きは…分かんない”
いつしか…血筋と過去の面影に固執する兄と
己を満たそうと欲を貪る弟…
かつての仲の良かった双子の面影は
どこにも見て取ることができなくなっていました
ある日
心に渇きと大きな穴を抱える二人はついに
100人目のシンデレラを捕らえました
優しい人柄を持ち
懐かしい言葉を口にする少女を
いつしか2人は大好きな姉に重ねていたのです
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黒妃 - 水季愛素さん» コメントありがとうございます(*´∇`*)今回は数日ほど間が空くことが何度もありましたね。すみません(・・;)続編も楽しんでいただけるように頑張ります。よろしくお願いいたしますm(__)m (2015年3月21日 7時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
水季愛素 - まずは初めまして!そして完結おめでとうございます。ずっとコメントする機会を伺っていた一作目からのファンです。とくに、今作は毎日更新されてないかを見ては、一喜一憂していました。本当に面白かったです。お疲れ様です。続編、楽しく読ませていただきます! (2015年3月21日 1時) (レス) id: 3d8daab8a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - ベルちゃんさん» 了解です(^-^ゞ少々時間がかかるので少しお待ちくださいm(__)mその内URLを載せさせて頂きます(*´∇`*) (2015年3月20日 19時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
ベルちゃん(プロフ) - 続編、是非書いてください!応援してます( ´ ▽ ` ) (2015年3月20日 13時) (レス) id: d34f80808d (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 紫杏さん» ご無沙汰です(。・ω・。)ゞ!!最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m!!続編、喜んで書かせて頂きますo(`^´*)!!ある程度更新が出来ましたらこの作品にURLを載せさせて頂きます(*´∇`*)次回もよろしくお願いいたしますm(__)m! (2015年3月20日 7時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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