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窓の外の景色が灰色から緑色になって、窓を開けると排気ガスの匂いじゃなくて青臭い草の香りがした。
普段インドアで外に出たりしない俺でも胸が高鳴るくらい気持ちの良い空気で、来て良かったなと思う。
山「知念?着いたよ」
知「んぅ…?」
1泊する旅館は趣ある温泉付きの所にした。
自然に囲まれていて静かで、密会とかに使われそうだなと部屋に向かう途中の廊下でふと思った。
部屋の窓を開けると川と山が見えて、水の流れる音と鳥の鳴き声に心が洗われる。
知「さすが涼介。良い旅館だね」
山「でしょ?のどかで落ち着くね」
知「うん、何か眠くなる」
山「さっきまで車で寝てたじゃん」
知「まぁね」
畳に寝転んだ知念は既に目をトロンとさせて今にも寝てしまいそう。
さすがに着いてすぐ旅館で寝るのはもったいないので眠そうな知念を何とか起こして周辺を散歩することにした。
のどかな田んぼ道を目的もなくただダラダラと歩く。
ときどきすれ違う人もおじいちゃんおばあちゃんばかりで俺たちに気付く人はいない。
知「最近雨ばっかりだったから晴れて良かったね」
山「ね、むしろ暑いくらい」
梅雨時だとは思えないくらいジリジリと容赦なく肌を焼く日光に汗がぽたりと落ちる。
少し前を歩く知念を見るともう汗だくになっていた。
山「あっ、あそこにコンビニある!アイス買おうよ!」
知「涼介の奢りね」
山「ハイハイ、いつもそうでしょ」
コンビニで買ったアイスを近くの公園で二人並んで食べる。
俺はカップのバニラアイスで知念はソーダ味の四角いアイスキャンデー。
暑さでアイスが溶けてしまう前にと黙々と食べる。
ふと横を見ると小動物のような瞳がじぃっとこちらを見つめていた。
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ちゆひあにゃん(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます…!素敵と言っていただけて嬉しいです(*^^*)このお話は大体書く内容が最初から決まっちゃってるので…短編集作りたいと思ってるので、そちらで書かせていただきますね!貴重なアイデアありがとうございます(*^^*) (2018年6月25日 0時) (レス) id: 0a49e2f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 前作のやまちねとても素敵でした…!!よかったらですが、大ちゃんと仲良くする知念ちゃんに山田くんが怒るけど、最後は甘い2人が見て見たいです…時間があればお願いしてもよろしいでしょうか?? (2018年6月24日 14時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆひあにゃん(プロフ) - 凛さん» お返事遅くなってしまい、すいません!コメントありがとうございます(*^^*)本当にノロノロ更新ですが、これからも読んでいただけたら嬉しいです! (2018年6月24日 3時) (レス) id: 0a49e2f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - やぶありの過激な裏も是非とも見たいなと思いました!この作品大好きです!頑張ってください! (2018年5月19日 9時) (レス) id: 1ac15466af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゆひあにゃん | 作成日時:2018年3月27日 21時