１−３ ページ3
▸
そんなこんなで時間ギリギリで学校についた。
ここでも変わらない、どこいっても同じだ。
幼馴染たちは女子に囲まれ、自分は男子に囲まれる。
中学生ぐらいの時から変わらない光景で、もう慣れたもんだな〜とか思うけれど、
スマイルとシャークん、女子たちの対応面倒くさいって思ってたんだな…
あと、彼らとは教室までも同じで神様のいたずらかな？って思うほどずっと一緒。
「あいつらホント人気だよなぁ。」
「毎日女子に囲まれて羨ましいぜ〜。」
「A、アイツらと幼なじみなんだろ？」
『うん。』
なかむ達とは両親達が元々会社か何かで仲が良くて、その影響で幼稚園くらいからの付き合いがある。
学校では一定の距離で離れておこう。
っていう感じというか自分からわざと離れてると言っても過言ではない。
そろそろ幼馴染離れしたいぐらい。
チラ、っと見たら彼らはニコッと微笑んでくれるのに女子たちは睨んでくる。
視線ががこわいですね。
彼らは頭も良くて、声も良くて、顔もいい。
そりゃ人気者間違いなし。
「Aちゃんあいつらを囲ってる女子たちにいじめられてるってまじ？」
『うんそれがどうしたの？』
「いや可哀想だなぁってな」
『ふーん。別に気もしてないから大丈夫だよ。』
「取られたらやだーーとかないんだ〜以外だね〜」
『いや別に付き合ってないし。そもそも恋愛対象じゃないからなんとも思ってない。』
「じゃあ俺と付き合おうよ。」
でたでた。
すぐ付き合おうとか言う人いるよねー。
まずタイプじゃないし、ノリだよねその言い方的に……
『断っとく。』
「ちぇー俺ほんとにりのちゃんのこと好きなのにな〜」
これだから人気者ってのは……
“これから授業あるから行くね”と避けるように男子たちから離れ教室から出るとこちらに近づいてくるスマイルが見えた。
しょうがない足を止めてあげよう。
sm「なぁ、これから授業だろ？俺らも同じだから一緒に行かないか？」
『別にいいけど、教室遠いから早く行かないとだよ？』
囲っていた女子達がスマイルの周りに集って遮るように“私も同じ授業なので一緒に行きませんか？”とか“あんな子はほっといて、私たちと行きましょ!”とか言ってる。
こちらからしたらすごーいぶりっ子してる風にしか聞こえない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちありの。 | 作成日時：2024年3月29日 3時
