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『 んん……？あれ今何時だ…… 』
ふぁ〜と欠伸をして、目を擦る。
スマホを手探りで探して取って、
画面を見れば現在時刻は7時半ぐらい。
早く高校に行く準備をしないと。
まぁ、朝ごはんは食べなくてもいいか。
なんて自分一人しかいない部屋で独り言を呟いて、
顔洗いと保湿、歯磨きをして、ヘアセットして、荷物を準備して……
あーなんで女子ってこんな面倒くさいんだろう。
そんな憂鬱事を考えながら準備していると、いつの間にか8時を過ぎていた。
まずい、このままでは待ち合せどころか普通に電車に乗り遅れて授業遅刻するんだけど……？
ああ、ホントなんてこんなめんどくさいんだ!!
猛ダッシュで駅に向かうとよく知っている6人の男の人たちが女子たちに囲まれている。
まあ、別にいいんだけど囲まれていたって毎日のことだからどうとも思わないんだけど
「あ、Aちゃん！こんなところで会うなんて奇遇だね？」
自分も彼らとは逆で男子に囲まれることが多い。
別に私が“やばい女”だから近づかれるのではなく、ただ顔が良く可愛いからと囲まれる。
アイドルになった気分になるけど“彼ら”のお陰で男慣れはしている方だし、そこまでいい気はしない。
男って面倒くさい。ただそれだけ。
『待ち合わせしてる人たちいるので…』
「Aちゃん待たせる男なんて終わってるよ。俺たちと行こう、ね？」
ほらね、めんどくさいでしょ？
みんなはまだ囲まれてるな〜と横目で見る。
近づくにも近づけないし、何より女子にいじめられることが多い自分はこの男たちの対応をしているしかない。
と言うより遅刻するんだから早くこの場から解放して……
kr「あ、おーい!A!来てんなら連絡くれるとかしろよ!!」
nk「も〜そうだよ!俺たち心配してたんだから〜」
はいはい、ごめんなさ〜いと心の中で呟く。
離れた場所にいるのに鮮明に聞こえるのはどうしてだろう……
凄い大声で周りの女子たち、びっくりしてそう。
私も急に呼ばれてびっくりしたし。
きりやんとなかむの声がデカすぎてみんなそっち向いてるし、まあ駅は響くし叫んでたらみんな何かと思うよね。
普通はそんなことしないし、言ってしまえば迷惑だし……
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作者名：ちありの。 | 作成日時：2024年3月29日 3時
