検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:60,112 hit

息を飲む ページ43

グッと息を呑んだ下屋。

Aは“はぁッ”と息をつくと、ごめんごめん、と掌を見せて今度はキラキラと笑って見せた。

「周りにそう言われるのがあまりに悔しくてね。
ごめんごめんカエちん。ムキになっちゃった。

さぁ。今日は二人来る予定だよ、
一人は40週手前の木村さん。
そろそろ経過観察始めようね。って話してる」


確かにこの病院にAがきたことが有名になったりはした。

がしかし、ペルソナでいくら経験を積んだからと言って彼女は妊婦を危険に晒すようなことはしない。

従来の通り、変わらずに経産婦(ムルチ)のお産のみ扱っているのだ。

例外は除き、帝王切開なども行なっていない。


それでも“自身が生まれ育った地で産みたい”と言う母親は多い。



「...子供を産める島...



私はこの島を



子供を産みに帰って来れる島にしたいの。」


そう言って優しく微笑んだAはまるで母親のような表情をしていた。

災害医療→←触らなければ大丈夫



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:長官 | 作成日時:2020年5月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。