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息を飲む ページ43
グッと息を呑んだ下屋。
Aは“はぁッ”と息をつくと、ごめんごめん、と掌を見せて今度はキラキラと笑って見せた。
「周りにそう言われるのがあまりに悔しくてね。
ごめんごめんカエちん。ムキになっちゃった。
さぁ。今日は二人来る予定だよ、
一人は40週手前の木村さん。
そろそろ経過観察始めようね。って話してる」
確かにこの病院にAがきたことが有名になったりはした。
がしかし、ペルソナでいくら経験を積んだからと言って彼女は妊婦を危険に晒すようなことはしない。
従来の通り、変わらずに
例外は除き、帝王切開なども行なっていない。
それでも“自身が生まれ育った地で産みたい”と言う母親は多い。
「...子供を産める島...
私はこの島を
子供を産みに帰って来れる島にしたいの。」
そう言って優しく微笑んだAはまるで母親のような表情をしていた。
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作者名:長官 | 作成日時:2020年5月3日 17時