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ペルソナで数年 ページ6

今日は緊急カイザー(帝王切開)が入って少し慌ただしかったけれど、それでも午後には平穏を取り戻した。

「夏だなぁ。もう七月だよ、」

「...屋内にいれば夏も冬も変わらないだろ」

「まぁそうかもね...」


新米時代、鬼嶋がこのベンチに座ってアイスを食べていたのを思い出して、同じようにしてアイスを食べてみた。

北側の空はあまり見たことがなかったから実に新鮮だった。


「今頃隠久ノ島で忙しくしてるのかなぁ」

「あいつのことだ。飄々とこなしてるだろ」

「そうだよね...」

「なんだ。恋しいのか」

「そ、そうじゃないよ」

相変わらず冷たい四宮だったが、鬼嶋がいなくなったペルソナを誰よりも寂しく思っているのは四宮な気もしなくもない。

ただ口に出せない僕はフッと含み笑いをしてベンチに深く座り直した。

島の風は激しい→←ペルソナでの思い出



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作者名:長官 | 作成日時:2020年5月3日 17時

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