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女の言葉に首を傾げると、昨日の宴と同じだと思えば良いと言われ思わず眉を潜めた。
「シャンクスなら肩慣らしだからって無理やり付き合わせそうなのに、ミホークさんの言い分を尊重してるのかもしれませんね。
まだ以前と同じレベルで戦えないと、シャンクスが一番分かってるし悔しがってると思いますよ」
「………」
「私には生きるか死ぬかギリギリの中で、高揚感を味わいたいだなんて気持ちは分からないですけど……
強い相手との研鑽を重ねていくことでしか得られないものはありますからね。
ミホークさんとシャンクスはお互いに良い
笑みを浮かべ穏やかな声音でそう言った女は、楽しそうに俺を見上げた。
「私、二人が剣を交えているところ見てみたいです」
「えっ、Aさん？！」
「あ、おはようございます」
島に戻り流されないように船を繋ぐと、俺の手を取って船から降りてきた女の名を近くにいた船員が呼んだ。
「シャンクスまだ寝てますか？」
「いや、少し前に起きて……えっ！？」
立ち止まったまま会話する船員は近付いてきたAの首を見て声を上げた。
「どうしました？」
「えっ、あ、いや……」
俺とAの首を交互に見ながら口ごもる船員を睨めば、ひっと小さく声を上げ青ざめた顔で何でもないと言い船へ戻っていった。
その様子を首を傾げ不思議そうに見送ったAの首元を撫でれば、ハッとした顔でフードを被った。
若干見えにくくなったが、まだ首元を気にするAをニヤリと笑えば悔しそうに睨んできた。
「危機感がないな」
「うっ……
分かってますよ？
海賊が約束を守ると思うな、男がいつその気になるかも分からないから気を付けろ、って何度も言われましたから」
「ああ、そうだな」
「……でも、シャンクス達やミホークさんは違うじゃないですか」
「…………分かってないな。
来い、あいつらに見せつけるように今からここで抱いてやる」
「えっ」
伸ばした手から慌てて距離を取ったAに声を上げて笑うと、黒い瞳がジトッと見つめてきたがその視線は意外と悪くないなと思った。
「島を出る頃には私に感謝させてみせますよ」
「ほう、お手並み拝見だな」
俺への警戒心を解き笑顔まで見せるようになったAとその隣を歩く俺を、不機嫌そうにまっすぐ見ている赤髪が酷く滑稽に思えた。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
