信頼と洗脳は紙一重�� 爪編 ページ32
しばらく私と先生は周辺をウロウロしたり、たまに部屋に入ってみたりしていた。
時々、下っ端だろうと思われる人たちに遭遇するが勿論力で洗脳する。
先「ここまで人がいないもんか？上のメンバーは何やってるんだ？」
確かに。誰にも会わないなんておかしい。
私が監視カメラの視覚をいじってばれないが、こんなに歩いていれば誰かに会うだろうに。
それに、時々ものすごい音と共に建物が大きく揺れたりしている。
きっと影山くんだろう。
先「ものすごいエネルギーだね、彼」
『………』
先「影山茂夫のとこには行かせないよ。君と彼はもう会わないほうがいいって言ったよね」
『わかってますよ』
そんなの言われなくても分かってる。
私の言葉に先生はこれ以上突っ込んでこなかった。
影山くんは、本当の私を見てどう思うかな。
軽蔑するよね。
私なんかー……
すると誰かに手を掴まれた。
『え……』
掴まれた手を見ると、壁から出ていることがわかった。
それに引っ張られるまま私の体も壁に消えていく。
なにこれ。驚きすぎて声が出せなかった。
先生……。
『せ……』
その声と同時に、私の体は完全に壁に吸い込まれた。
将「……よぉー。また会ったな」
その声に目を恐る恐る開けると、先程出会った鈴木将という少年が立っていた。
辺りを見ると先生の姿もなく、私達が歩いていた場所ではない所に居た。
『どういうこと？壁が………』
将「あーそれね。俺の能力。あいつといたらお前が動けないと思って連れてきてやったよ」
こんなことができるんだ。
でもどうしてそんなことしてくれるんだろう。
彼は床に座り込んでる私の目線を合わせるために、しゃがんできた。
顔をのぞき込んでくる。
将「ハハッ。おもしれー顔。まぁ、借りをたくさん作っておいた方が今後いいと思ってな」
借り………。
助けてくれたわけではないよねやっぱり。
将「そんな期待はずれみたいな顔すんなよ。まぁいいや。そのまま進んで右へ曲がればきっと会えるぜ」
『え、会えるって誰に』
将「さぁな？」
すると少年は私の頬を摘んでフハッと笑った。
将「お互い大変だな。あ、あと俺お前の1つ下だから」
そう言うと再び少年は消えてしまった。
1つ下だったんだ。
すっかり気を許してしまったようだったが、まだ相手は信じられない。
気を取り直して私は立ち上がり言われた通りに進んで行った。
確か、右へ曲がれって……
『………え？』
続く
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桜餅(プロフ) - 暁さん» そう言って頂けると励みになります！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月20日 8時) (
レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
暁 - お話がすごく面白くて続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: f42709c111 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月13日 20時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 面白いです！更新無理のないように頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» いつもありがとうございます！少し間が空いての更新でしたが、楽しみにして頂けてるなんて感激です！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2019年5月5日 17時
