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憤怒 ページ9

頭を強く殴られたような衝撃が走る。
こいつが姉を殺した。
こいつが私の唯一無二の存在を殺した。
こいつのせいで何もかもがおかしくなった。
そう思うと怒りで理性が吹っ飛んだ。私は銃を突きつけられていたのも忘れてそいつに飛びかかった。ようやく首を絞められるところで他の奴に押さえつけられた。全身を押さえつけられ息もしずらいし指一本も動かせない。
「お前を必ず地獄に落とす」
ようやく捻り出した言葉で悪態をつく。するとまた奴はまた笑いだした。
「この俺を?地獄にだって?お前がか?たった今首を絞める事も出来なかったお前が押さえつけられた状態でどうやって殺すつもりだ?」
悔しいが男の言う通りだ。己の無力さに腹が立つ、大事なところで私は呼吸さえ必死だ。
「もういい気が変わった、おい!例の薬を持ってこい!」
子分のような男が試験官の中に入った液体を持ってくる。
「アニキ、クスリって言ってましたけどこいつ商品にしないでクスリで殺していいんですか?」
その試験管は毒薬か。
「元からこの女を生かすつもりはねぇよ、そこの女は死んだら海に沈めとけ」
そして男の合図で私の口に試験管が突っ込まれて無理矢理毒薬を飲まされた。
あぁ、私これから死ぬのかな
姉の仇が目の前なのに
最近入って来た後輩の指導も済んでないし。
まだお気に入りの中華料理店のメニュー制覇してないし。
飼ってみたかった猫も飼ってないし
あの人に、入間に優しい所が案外嫌いじゃないって言ってないし。
すると倉庫の入口から発砲音が聞こえ、私はそこで意識を手放した。

久しぶり→←誰が死ぬかよ



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設定タグ:ヒプノシスマイク , ヒプマイ , 入間銃兎   
作品ジャンル:恋愛
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かぁ! - ありがとうございます。(昇天) (2020年10月28日 20時) (レス) id: 6b47d62694 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花 - 好きです。(突然) (2020年10月23日 16時) (レス) id: ed23f405ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョココロネ | 作成日時:2020年9月20日 0時

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