入間銃兎の同僚です (ページ8)

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誰が死ぬかよページ8

「両手をあげて車から降りろ、妙なマネしたらすぐにお前の脳みそぶちまけるからな！」
そう言ってドアを乱暴に開けた。渋々手を挙げて車から降りる。ヘタに喋って相手を刺激しない方がいいだろう。でも車から降りたら入間に連絡が取れなくなるからかなりまずい。でも今更私に拒否権はない、諦めよう。外に出した辺りから考えるとすぐに殺すつもりは無さそうだ、死ぬつもりなんてないけど。
「その倉庫まで行くぞ、さっさと歩け」
歩いて倉庫まで行くと男が勢いよく扉を開けて仲間に大声で言った。
「おい！商品追加だ！このサツの女もクスリ漬けにしてから売り飛ばすぞ！おい、さっさと中に入れ」
やっぱりか。こんなゴミ人間が女性で何するかなんて、自分で楽しむか他人を楽しませて儲けるかの2択だ。倉庫の中に私が歩くヒールの音が響く。私はこれからどうなるのだろうか。
「おい、女のジャケットの中調べろ。あと銃とマイクを取り上げておけ」
そう命令された部下が無理やりスーツのジャケットを私からひったくる。大した物入ってないよ、強いて言えば財布かな。なんて思った時ちょうどジャケットから財布が転がった。
「財布が出てきました。」
そう言って部下が財布を渡す。中を見るヤクザが財布の中を見て目を見開く。
「おいサツ女、お前こいつと知り合いか？」
そう言って出したのはいつも財布に入れて肌身離さず持ち歩く私の姉の写真だった。
「えぇ、その人は私の姉よ、だから何」
とりあえず毅然とした態度で答える。するとヤクザはくくくっと、唸るように笑いだした。
「何がおかしいの」
私が聞くとヤクザはさらに笑いだした。
「はぁ～笑いが止まんねぇよ、こんな事あるか？俺はお前の姉を殺すように仕向けた張本人だよ！」

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