嵐の前の嵐 ページ20
「ただいまぁ」
今日もグリルビーズでジュース飲むだけだと思っていたのに、結構遅くなっちゃったな。
「お帰りなさい！A！」
「アズリエルっ！ふふ、くすぐったいよ」
靴を履き替えていると、アズリエルがぎゅうっとハグしてくれたので、私もお返しのハグを。
「A遅いぞ、どこ行ってたのさ」
「グリルビーズで長居しちゃったんだ」
「…………ここの所、毎日だね」
彼らには私たちの計画はバレてはいけない。なので、無難にカフェで時間をつぶしていたと返した。
「明日はみんなでピクニックなんだ！だからA、勝手に家を出ちゃあダメだよ？」
「そうなんだね、分かったよアズリエル」
今日はパパも仕事がお休みみたい。パパとママに挨拶とハグをして、三人で話していると。
キッチンの方からクッキーの焼けるいい匂いがした。
「へえ、いい匂い！ちょっと味見してみようかな」
そう言って席を立とうとした瞬間、キャラに阻まれる。
「ダメだよ、A」
「え、どうして？」
腕を強く握られて、私はおとなしく座り直す。その直後。
「う、ぐうううう！！」
「ゴーリィ！！？」
「パパァ！！」
パパの苦しそうな呻き声がキッチンの方から！
「キャラ！離して！パパが！」
「……ふん」
キャラと一緒にキッチンへ行くと、お腹を抑えるパパをママとアズリエルが介抱しているところだった。
「ふう、ふう……みんな、もう大丈夫だ、少しだけ休んでくる……」
パパは覚束ない足取りで、寝室へ向かう。
「ママ、パパは……」
「ええ、A心配しなくていいのよ。今材料を見たら、バターカップが混ざっていたの。大人には効きにくい毒だから、腹痛ぐらいで済むわ……でも」
そうだったのか、それなら……良くないけど、良かった。ママは私を安心させてくれた後、鬼のような形相に変わる。
「ゴールデンフラワーの中に一本だけバターカップが交じっていたの。私は何度も確認したわ。なのにどうして一本だけバターカップが交ざっているの？」
その瞬間、アズリエルが申し訳なさそうに、キャラは無表情でママを見上げた。……まさか、二人がやったの……？
私はずっとグリルビーズ……サンズの家に居たから怒られなかったけれど、二人はこっ酷く叱られていた。
アズリエルは泣いて謝っていたけど、キャラはほくそ笑んでいた気がするのは、気のせいなのかな……。
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ChocoLa(プロフ) - のってぃさん» はじめまして！こんばんは〜！おおー、そうなんですね！ありがとうございます！展開にはなるたけ不自然な点が無いように頑張ってるので、そう言っていただけると嬉しいです^^*ガスターさん……ありがとうございます……私も書いてて辛かったです。更新頑張りますね！ (2017年3月15日 19時) (
レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
のってぃ - はじめまして。�気�ら読ませていただいています、のってぃと申します。1ページ1ページ読む度にハラハラドキドキして、とても面白いです！ガスターさんで泣きました…。これからも更新楽しみにしております！ (2017年3月15日 19時) (レス) id: a85a621027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作成日時：2017年3月14日 11時
