あわてふためくギガンテス ページ21
「ここが……ドラキー達の里か」
無残に壊された正門だった瓦礫をまたぎ、私達は進んで行く。
「こりゃひでえな」
周りには家の残骸や、荒らされた畑。そして、大きな紙がたくさん散らばって……紙？
「ねえドラキー、この紙は何？」
「こっちにもたくさんあるもじゃよ」
「それは、奴らがやって来る前からあったんですが……ぼくにも正直さっぱり」
破られたか切られたか、みみず走りの文字が途中で切れている用紙がいっぱいある。
「繋げたら何かわかりそうだけれど……いかんせん数が多い上に、一枚一枚がでかすぎるわ」
例えるなら、模造紙並みの紙がそこら一体に散らばっている様子だろうか。それを思い浮かべてくれればしっくりくると思う。他人に説明するなら、こんな感じだろう。
「というか、ギガンテス達がいないね」
アオイムが積み上がった瓦礫の上に登り、辺りを見回しているが襲撃者の姿が見えないようだ。
「ﾊﾟﾘﾊﾟﾘｯ ｼｮｯｶﾝ ﾅｶﾊﾌﾜｯﾄ」
「どうやらあっちの広場に集まってるみたいもじゃ」
キラーマシンがセンサーで居場所を突き止めたようだ。ミドンジャがそれを翻訳し、ドラキー含め３匹で先頭を行った。
「A、急ごう」
キイメが翼をばたつかせる。落ち着かない様子だ。
「うん」
アオイムを胸に抱きながら、私も彼らの後を追った。
――
私達が広場に足を踏み入れた瞬間、ものすごい速度で鉄の棍棒が飛んできた。
「たあっ！」
アオイムを置くと、私は素早く剣を抜き振り上げる。
棍棒は真っ二つに切断され、ごろりと地面に転がった。前を見据えると、どこか焦った様子のギガンテスやグレイトドラゴン達が視界に入る。
「随分なご挨拶ね！ 覚悟しなさい」
まったく、出会い頭に攻撃なんて不届き者もいいとこだ！ そんな卑怯者には正々堂々正義の鉄槌を食らわしてやる。
私達が戦闘態勢に入ると、一際大きいギガンテスが慌ててこちらにやってきた。
なるほど、地を鳴らしてこちらの足を取ろうという考えか。小賢しい。
「ちょ、待て待て！ 待ってくれよ！」
「……随分必死だな」
キイメが私を守るように前に出て、ギガンテスに向かう。
「君たちを“アイツ”と勘違いしてしまった。先ほどの無礼を許してくれないか」
「あいつ？ 話だけなら聞いてあげるけど」
「え、いいんもじゃか？」
「当然だよ、騎士道だもの」
なんだか反省しているようだし、いざとなれば返り討ちする算段も立てているので問題無い。
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ChocoLa(プロフ) - pirioさん» 魔物ブラザーズにクスッときました笑 そうですね……私のUndertale小説を読んで下さったらわかるんですが、(宣伝すみません！！)私の小説はよくキャラが死にます。(迫真) あ、そうですね！そうかもしれません。アオイムがグレイグ二号になる日も近いか……？ (2017年9月25日 23時) (
レス) id: 8909d06097 (このIDを非表示/違反報告)
ChocoLa(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» スマホから書いてるんですが、腱鞘炎になりそうです← ありがとうございます♪ いえいえ！カミュ夢書いてらっしゃる作者様ですよね？読んでいただけて凄く光栄です！！そんなことないですよ、よぼよぼさんの作品読ませていただいてるんですが、とても面白いです！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 8909d06097 (このIDを非表示/違反報告)
pirio(プロフ) - え……魔物ブラザーズ(勝手に名付けてすみません)死んじゃったんですか、、。好きなキャラだったので悲しいです。あと紫苑の誓いでのグレイグって絶対バンデルフォンのこと思いながら言ってますよね。、ふあああなんか衝撃でした>< (2017年9月25日 18時) (レス) id: 31a4e1749a (このIDを非表示/違反報告)
よぼよぼ婆ちゃん(プロフ) - 今日、一気に更新したのですね！！ 続きがこんなに読めて嬉しいです^^ この作品を読むたびに、自分の文才の無さがよく分かってしまいます（泣） (2017年9月25日 17時) (レス) id: b26a8ca70c (このIDを非表示/違反報告)
ChocoLa(プロフ) - 魔物入れちゃいました。。前作から読んで下さってありがとうございます〜>< あーでも魔物小説ないですね！自分擬人化とか好きなので魔物小説誰か作ってくれないかな()って思ってます()わたしの好きモンはキラーマシン２ですかね、めっちゃかっこいいですよね！ (2017年8月27日 13時) (レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2017年8月24日 15時
