キャラ作り ページ14
「Aちゃん、お疲れ様」
「お疲れ様です！」
「俺達は先に帰る。行くぞホメロス」
「なっ、おい、置いてくなって！」
「はーい」
今日の手合わせが終わり、ゴリアテ様と共に鍛錬場を出ようとすると、グレイグが私の肩をとんと叩き、ホメロスと共に私のお屋敷へと帰って行った。
な、なんだか気を遣わせちゃっているような、気がしなくもない……。
「やっぱり旅芸人として活動するにはキャラ作りも大事だと思うんだよね」
「そうですねぇ、ゴリアテ様は世界中の人々を笑顔にされるんですし、万人を理解出来るようなキャラでしょうか」
「万人ねぇ……男も女も理解できなきゃいけない……と、すると……」
「あぁ、この前ラジオで聴きましたがオネエの方なんかは男性も女性も理解出来るらしいですね。それにフレンドリーです」
遠くの記憶を引っ張ってきただけなのだが、私のこの言葉にゴリアテ様は目を光らせた。
「オ、オネエキャラか……なるほど、でも存外説得力はあるね。……それに、旅芸人として今までの地位は棄てるから、名前も変えなければ」
「ラジオで話されていたオネエの方は“シルビア”と名乗ってましたけど……」
「んん！シルビア！素晴らしい響きじゃないか？」
「えっ」
「これからアタシは旅芸人のシルビアって名乗ればいいのね？…………今の、どうだろう」
「…………めちゃくちゃ、良い感じでした」
ゴリアテ様、オネエキャラがハマってる。元々顔の作りが女性っぽく、しかし身体の方は騎士としてのトレーニングでがっちり体型。
これはオネエのお手本になるのでは？
「……よぉし、アタシは旅芸人のシルビア！世界中のみんなに笑顔を届けるのがお仕事！……うんうん、良い感じね」
このお方、切り替えが早いったら。
ホメロスなんかに進言した暁には散々罵倒された挙句三枚におろされる未来しか見えないのに。
騎士としての訓練にも人並み以上にストイックであるのがここでも現れている……。
「……まぁそんな所が好きなんですけど」
今度はいろんな決めポーズと決め顔のバリエーションを増やしていっているゴ……、シルビア様を見た。
何故だろう、周りにキラキラしたエフェクトが見える。
「Aちゃん！どお！？どお！？」
「とっっっても素敵ですシルビア様！！」
「あら〜〜、やっぱりそうかしら！」
シルビア様が動く度に揺れる衣服のポケットから、チラリと覗いた赤い薔薇。
「……ふふ」
……大事にして下さってるんだ。
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ChocoLa(プロフ) - 魔族長ホメロスさん» コメントあざます！めっちゃお褒めいただいて光栄ですん！続編は予定してます！カミュ夢になる予定です！ホメロスも乱入してきます！続編でもよろしくお願いします！ (2017年8月24日 14時) (
レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - あ、いきなりすいません。１話から見て居ました。とても面白い小説でした！キュン要素とギャグ要素がいい感じでよかったです！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - 続編とかはないんでしょうか。。？これで終わりだと実況最後まで見たので悲しいです。続編期待します！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2017年8月19日 15時
