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「最初は確か、1年のときに同じクラスだった美羽で、その次は日菜子、そんで舞、早希……って感じで」
「告白前に背中叩いてたら上手くいった、と」
「今のところ100%」
「は？マジ？……ヤッバ！」
100%、とドヤ顔をキメた私に「ご利益ご利益」と猪狩は手を合わせる。
「まあでも、私は背中を押しただけだし」
これは本当のことだ。私がしたのは些細すぎることで、背後には彼女たちの努力が確かに眠っている。
その努力がたまたま上手く目覚めたんだ。
「なんでだろうな、超不思議」
「私が1番知りたい」
「だろうなぁ」
珍しいものを見るような目を向ける猪狩に向けて、説明を付け足した。
「でもシンデレラだって、きっと元が良かった。綺麗なドレスもガラスの靴も自信をつけるためのものだったんだよ」
選ばれる人間は最初から決まっている。それは私の10年プラス数年の人生で痛いほど感じた。
「自信とか、自分でどうにもならない部分をあげられるって、すげぇじゃん？」
「は」
「なかなかできることじゃないって」
「いやそうでもないよ」
「そう？俺はすごいと思うけど」
茶髪をくるくるした派手な髪型の猪狩、隣の席に彼が来た時は「ゲッ！」っと思ったことを今すぐ謝罪したい。私は彼の髪しか目に入っていなかった。
先生が教室に入ってきて、くるり前に向き直したときに見えた綺麗な横顔に「ありがとう」。と呟いた。
フェアリーゴッドマザー、なかなかかっこいいあだ名じゃないか。
噂を流した人、ぜひそのセンスを信じてほしい。
「あ、てかさ」
「なに。授業始まってるけど」
号令がかかり、さぁ授業が始まるぞというところで猪狩が小声で私に話しかけてきた。
「お前自身のことは、いいの？」
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あり(プロフ) - 廉しょりさん» コメントありがとうございます！無事完結いたしました！読んでくださったようでとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2018年12月21日 22時) (
レス) id: f999b45b65 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり - 完結おめでとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 頑張ってください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとうございます！楽しみと言っていただけてとても嬉しいです。頑張って描き進めますので、どうぞよろしくお願います！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 6af7259f28 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 続きが気になります！更新楽しみにしてます^^ (2018年11月10日 1時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あり | 作成日時：2018年11月6日 16時
