保護者パクジミン ページ17
「あー、あつ、」
パフォーマンス終わりに舞台袖にはけてきたジンさんのジャケットを受け取る。みんなすごい汗だ。
用意されていたタオルを手に肌を痛めないようにポンポンと汗を拭き取っていく。その間に運ばれた水を持って、口に含んで、
「わー! ジンさんこぼしてます!」
「うん? うわっ、僕ももうダメだな、口元緩くなったのかも」
ヒャッヒャと笑うジンさんの喉元などを拭っていると、化粧直しされながらジョングクがこちらに来て、私のタオルをとって代わりに拭き始めた。
「ちょ、ジョングガ」
「僕よりヒョンの方が赤ちゃんじゃないですか」
まあパフォーマンスも終わったし、したいようにさせるかとリップを取り出してジンさんに近づいて塗り直す。
「はい、ジンさんオッケーです。次ユンギさん……あれ、どこいっちゃったんだろ」
「ヌナ、ユンギヒョンあそこに座ってます」
「あー、パフォーマンス疲れたもんね、ありがとグク」
すげえ疲れた、とこぼすユンギさんにおつかれさまですと声をかけながら化粧を直し、全員済んだところで写真を撮る。
曲に合わせて衣装を変えたり、時間によって衣装を変えるからその度写真を撮って大変だなあと思ってしまう。
「Aヌナ、ちょっといいですか?」
おつかれと声を掛け合っていると、ジミンに突然名前を呼ばれた。なんの話か全く見当がつかなかったけれど、別にこの後はバタバタしないからと頷いた。
楽屋はまだざわついたまま、ほんの少しトーンを抑えた声でジミンは話し出した。
「ごめんなさいヌナ。最近ジョングクのかまってちゃんがすごくて」
「いいよ別に。気にしてないし、周りもまあ気にならない程度でしょ?」
「はい。でもヌナたちも毎回割り振られるメンバーとかいると思いますし、困ったりしたら容赦なく怒ってくれていいので」
「うん。ありがと」
「ヌナは優しいから、もし怒れなかったら僕を呼んでくださいね」
ふにゃりと微笑んだジミンが「パフォーマンスに支障がないレベルでシメます」と物騒なことを言うものだから吹き出してしまうと、本気ですよと付け足した。
2350人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めぐみ(プロフ) - はぁ………とため息が出るほど、ちょっと目の奥が熱くなるような感覚を知るほどに素敵な作品でした、ありがとうございます(;;)みんなすごく心が優しくて、読んでいて私も優しい気持ちになりました。もし番外編など、浮かびましたらその時をまた楽しみにしています! (2022年3月15日 19時) (レス) @page43 id: 70e57b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 好きー (2021年8月18日 8時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます! ラストはしりすぎたかな? とちょっと心配だったのでホッとしました( ˘ω˘ ) 続編は今のところ考えてないです( ; ; )すみません( ; ; ) 何か浮かべば番外編を書くかもなあというくらいで……コメントありがとうございました! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - じゅりさん» ありがとうございます! 私自身続編系???となってましたがなんとかおさまりまして……笑 次の作品はかわいい控えめかもしれませんが、がんばります! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ラストの展開、キュンキュンしながら読ませていただきました!面白かったです!続編楽しみに待ってますね! (2019年12月19日 18時) (レス) id: 099739feed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちよ | 作成日時:2019年12月8日 16時