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明日が怖いな ページ21

撮影は順調に回っていく。みんなプロだから、やはり表情管理がすごいなと素人目で思った。

「テヒョン、こっち」
「はーい」
「……? 目、充血してる」
「なんかゴミ入ってるかも……痛くて」
「待ってね、よく見てみる」


座っているテヒョンの顔を上から覗き込むように、頬に手をひたりと当てる。親指を目元にそわせて、くっと下瞼を下げた。

よく見ると睫毛が入り込んでしまっている。長すぎるくらいだから、余計痛むのだろう。

「目薬するね」
「お願いします……」

なんとか目薬で洗い流して、水滴のついた長い睫毛が瞬く。本当に綺麗な目をしているなと思うし、周りの水滴すらダイヤモンドに見えてしまいそうだ。

目元の水気を拭って、化粧直しをしようとしたとき、テヒョンの大きな掌が頬に触れた。ぬるい温度をじんわりと感じた。


「テヒョン?」
「ちょっとドキッとしました?」


ひひ、と昔と何も変わらない笑顔を向けられた。最近は減ったものの、この子は相変わらず不思議ちゃんで可愛い。

「んー、あんまり」
「えー! 俺はヌナに触られてドキってしたのに!」

そっと親指で目元を撫でられる。テヒョンの目が細められて、彫刻みたいに綺麗な彼が視界に入った。人を惹き込むのが、自分の魅せ方が本当に上手い。

最後はどきっとしたよと付け加えてどんどん気にせず筆を走らせる。


「明日もヌナいますか?」
「うん。いるよ」
「よかった! 明日おいしいお菓子あるから持ってきますね!」
「ほんとに? ありがとう」


明日の担当はどうなるのだろう。ジョングクだけは避けなければいけない。

ううん、と唸ってしまった私を見てテヒョンは首を傾げていた。これ以上仲良くなってしまうと、ジョングクのことを好きになってしまう。多分すぐにでも落ちる、から。



少し、距離を置いたほうがいい。

沼は深い→←気持ちの変化



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めぐみ(プロフ) - はぁ………とため息が出るほど、ちょっと目の奥が熱くなるような感覚を知るほどに素敵な作品でした、ありがとうございます(;;)みんなすごく心が優しくて、読んでいて私も優しい気持ちになりました。もし番外編など、浮かびましたらその時をまた楽しみにしています! (2022年3月15日 19時) (レス) @page43 id: 70e57b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 好きー (2021年8月18日 8時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます! ラストはしりすぎたかな? とちょっと心配だったのでホッとしました( ˘ω˘ ) 続編は今のところ考えてないです( ; ; )すみません( ; ; ) 何か浮かべば番外編を書くかもなあというくらいで……コメントありがとうございました! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - じゅりさん» ありがとうございます! 私自身続編系???となってましたがなんとかおさまりまして……笑 次の作品はかわいい控えめかもしれませんが、がんばります! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ラストの展開、キュンキュンしながら読ませていただきました!面白かったです!続編楽しみに待ってますね! (2019年12月19日 18時) (レス) id: 099739feed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよ | 作成日時:2019年12月8日 16時

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