ふたりの距離感。 ページ2
「んで、それを見て面白がった男子たちが“名前全部まなかだー”とか言ってからかい出してね……
3年生から中学卒業の6年間、そのとき同じクラスだった男子が飽きもせずからかい続けたわ。
黒板に書かれたその名前を見た瞬間に大野くんのこと嫌いになったの。」
「もぉね、コイツの嫌いっぷりがすごいの(笑)
ほんとに目が合えば睨んでくるし、話しかければ無視するし。
おいらも子どもだし、そんな態度取り続けられたらムカついてきてね、犬猿の仲にまで成長していったわけ。」
「へぇ〜」
「しかもさ(笑)真中も運がないんだよね」
智くんはクスクスと笑いがこらえきれないと言った感じで肩を震わす。
真中さんは呆れ顔で笑った。
「そうなの！なんでそう思ったか、先生たちが仲の良さゆえの痴話喧嘩的なものだと思い始めてね！
中学卒業までずっと同じクラス！！
ほんと地獄だった！！」
「ほんと不憫だわ〜」
「誰のせいよ」
そう言いながらも楽しそうな2人を見てやっぱり羨ましいと思う。
笑い話にできて、こうしてご飯を食べるくらいには仲良しなんだから。
そういう仲が悪い時期があったからこその
智くんの態度なんだろうな。
真中さんだけの、独特の距離感。
「2人はどうやって仲直りしたの？」
当然の質問。
これだけ仲良しなんだから、これも何かエピソードがあるんだと思うでしょ？
そしたら2人が顔を見合わせて首をかしげた。
「仲直りした記憶は……」
「ないな。」
「えっ！
じゃあいつからそんな仲良しなの？」
「いつからぁ？いつから？」
「えー……おいらが初めて真中に髪切ってもらったときじゃない？」
「って言ったら……えっと、大野くんが月9したのだから……いつだっけ、だいぶ前だよね？」
「お互いもう大人だし、久しぶりに会っておぉってなって。
話してるうちに……ね。」
「私が、大野くんは翔くんが好きだって見抜いたわけ。」
カカカっと体温が上がる。
智くんは日常生活とかキスするときとか……えっちするときとか……いろんな場面で頻繁に好きって言ってくれるけど
やっぱり第3者から言われると、改めて照れる。
智くん、本当に俺のこと好きでいてくれるんだって自信。
智くんの言葉を信じてないわけじゃないけど、
不安にならないわけもなかった。
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えりか(プロフ) - 初めまして！更新されると真っ先に拝見させて頂きます。どんどんすれ違いが生じてもどかしいです！移行後も楽しみにしてます。 (2017年8月10日 9時) (
レス) id: 6532dac10d (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - 移行しても甘く無い〜！ chitoさん、焦らしますね。ドキドキ心配しながら9時から11時を待ちます (2017年8月9日 22時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - すごく良いところで終わっていて、焦らされます(*´-`)更新楽しみにしてます！ (2017年8月8日 22時) (レス) id: 6002e3e8e3 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - こんばんは！移行して甘い2人を書いてくれてもいいのになぁ〜 (2017年8月8日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - vsよかったですよね！しょーくんの目が笑ってなくてそのうち表情も笑ってなくて嫉妬？！嫉妬なの？！と大興奮しました（笑）今回いままでにないダメンズおーのさんですごく楽しんでます（笑）しょーちゃんのぐるぐるはいつも通りでかんわいいですがおーのさん新鮮です！ (2017年7月28日 7時) (レス) id: ebfc2c0aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chito
| 作成日時：2017年2月12日 22時
