ソノ11 ページ13
No side
夜鈴がギャング達に拾われてから、約半年が経過した。
あの後、4回ほど大きな任務を共にこなし、友情や絆が
徐々に皆の心に芽生えていた。
いつも通り賑やかな屋内の中、夜鈴は1人考えていた。
元は受けた依頼の為に動いていたのに、気が付けば
こんな場所で
こんなの以前の自分ならば、絶対に考えられない事だ。
そしてこの様な考え事をしている暇などないのだと。
約2ヶ月ほど前から、毎週金曜の深夜0〜1時頃の
全員が寝静まり、尚且つ夜鈴だけが起きている場合のみ
何者かに聞き耳を立てられているのだ。
その何者かは、よく違う足音の立て方をしており自分が
誰なのか、夜鈴に知られたくはないらしい。
そしてわざわざ、己の足音を変えているということは
夜鈴自身が、何者かに聞き耳を立てられている事を
知っていることに気づいており、勘が鋭いと思われる。
よってこの現状をすぐに改善しなければ、という思考が
夜鈴の脳内をグルグルと渦のように駆け巡り、少しづつ
そして着実に、冷静さを蝕んだいった。
夜鈴side
ギィ……スサ…ギギィ…
最近コの時間によく部屋の前かラ足音と床の軋む音が
聞こえてくルけど、ワタシを警戒してルのか…?
いや…警戒してるンだったら情報収集のためニきっと
話しかけてクるはずだし…嗚呼なるほド、聞き耳か。
なラあえて情報を与えてやロう
『大体いつクらいになるのカなぁ…そろそろ何かシらは
動き見せそうだケど、動いた後ドうするか考えナきゃ』
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作者名:灯輝 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/purtestant/
作成日時:2023年6月17日 16時