初めて触れた温もり ページ37
・
また夢を見た…………………
イェソンさんに、
「契約違反だ！出て行け！」
と冷たく言い放たれる光景を。
-YS side-
たまには、DVDでも観ようと棚から適当に取り出す
スクリーンをじっと見ていると
2階から響く叫び声。
俺は、階段をダッシュで登り彼女の部屋のドアを開けた。
目の前に映る彼女の姿＿＿＿＿＿
ベッドの上で蹲りながら涙を浮かべ
「イェソンさん………ごめんなさいっ！」
そう呟く彼女。
俺はベッドの端に座って
彼女の肩をそっと引き寄せた
YS「大丈夫か？」
肩と手に感じる彼女の体温が熱くて
おでこに手を当てると、じんわり汗をかいているのがわかる。
YS「水、持ってくる」
立ち上がろうとした俺の服の裾を遠慮がちに引っ張り
「1人……にしないで…………
私………夢でも………言われました。
出て行けって。
私、どこに行っても必要ないんです………」
両目から溢れ落ちる涙。
指先が震え、声を押し殺して泣く彼女を
無意識で抱きしめた
華奢な体で、ずっと抱え込んでいた思いが
一度に溢れたのか
「泣かないって決めたのに……………」
小さく消えそうな声を
俺の唇で塞いだ……………
キスをすると
顎を引いて唇を離そうとする
YS「初めてか？」
ゆっくり首を振る彼女。
YS「俺が嫌か？」
首を振りながら
「キスは…………契約違反になりませんか？」
YS「合意の上なら違反じゃないだろ。」
俺は、彼女の頬を両手で包み込み
ゆらゆら動く視線を捕まえた
YS「ちゃんと俺を見ろ。
今、何を考えている？言葉にしてみろ。」
「私、まだイェソンさんの側にいても
いいですか…………？」
YS「それだけか？」
「1人は…………寂しい
あの日を思い出すから…………」
YS「わかった。寝付くまで側にいる。」
ベッドに横にして、彼女の髪を撫でた
まるで、子猫のように気持ちよさそうに目を閉じると、微かに寝息が聞こえてきた。
涙の跡と体の傷。
踵の水ぶくれ
そして、魘される夢……………
彼女の事は何一つ興味がなかったのに
彼女から目を離せないのは何故だろう
気づけば朝日がカーテンから差し込んで
朝が来たことに気づく。
ゆっくり握っていた手を解き
プランターの水やりをする。
「ジョンウンさん､おはようございます。
お早い目覚めですね」
偶然会ったキムさんに事情を話して彼女を任せ車に乗り込んだ。
俺は、ある場所を目指して車を走らせた………
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
