火種は私……。 ページ33
・
キュヒョンさんが
「厄介な火をつけたね。
ちゃんと消火しないと面倒だよ？
あの人………ジワジワと燃えながら周りを巻き込むから(笑)
ヒョンにリョウガに……………
モテモテだね、Aちゃん(笑)」
きっと
私は、知らず知らずに迷惑をかけているんだ。
リョウクさん
今頃、どうしてるのかな………？
携帯も奪われて連絡することすらできなくなった。
庭のプランターには、野菜がたくさん実り、茎も葉もしっかり伸びていた
草むしりをしているとキムさんが走ってきて
「まぁ、奥様！草むしりなら私がします。
ジョンウンさんに、あまり外に出さないように言われていますから」
「イェソンさんが……？」
「えぇ。もしかしたら…………ご懐妊の兆候でも？」
ご懐妊………妊娠ってこと？
「違いますっ、それはありませんっ」
いつもになくムキになる私を見て
「申し訳ありません。不愉快な思いをさせてしまいまして……以後、言葉には十分慎みます。」
頭を下げるキムさんがポロッと
「子どもの頃からお仕えさせて頂いているジョンウンさんが……本当は社長とお呼びすべきですね。私を母親のように慕って下さり感謝しているんです。
こんなに可愛いお嫁さんと一緒になられて
もしご懐妊なら。と勝手に期待してしまいました。」
キムさんは契約結婚の事実を知らない。
言うべきか？言わないべきか？
「ジョンウンさんは、奥様の代わりに毎日水やりをしていましたよ。
『大切に育てているから枯らすわけにはいかない。』って。
ジョンウンさん
太陽が似合わないでしょう(笑)
ご自分でも、おっしゃっていましたよ。
土を触ったのは、いつ振りかって。」
私が、リョウクさんに甘えていた頃。
イェソンさんは、プランターだけ手入れをしてくれていたんだ。
YS「ここにいたのか………」
背後から聞こえる低い声。
「すみません。黙って外に出ました」
YS「キムさん、コーヒー2つとケーキ1つ持ってきてもらえないか」
「ただいま、準備します。」
YS「もう、外はいいだろう」
私の手首を握り、玄関のドアを開けリビングに直行する。
静まり返ったリビング
向かい合わせに座るソファー
玄関のインターホンが鳴って、イェソンさんが立ち上がった。
トレーに乗ったコーヒーとケーキをテーブルに置くと、まっすぐ私の目を見て
YS「リョウガ以外の味にも慣れろ。」
急に出されたリョウクさんの名前に心臓が止まりそうだった………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
