敗北感と支配感。＊YS＊ ページ32
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-YS side-
彼女の育った場所。
彼女の兄の借金。
一つも意味がわからず、リョウギの言葉が異国語のように聞こえた。
現実が面倒になり、店を変えて浴びるように強い酒を飲み続けた。
気づけば、隣には知らない女が裸で寝ていて
また同じことを繰り返した自分に腹が立った。
次の日の朝。
隣の会長宅に向かった。
「どうした、ジョンウン。
こんな朝早くに。まぁ、コーヒーでもどうだ？」
久しぶりに向かい合って父親と話す。
YS「彼女のことで聞きたいことがあります。
彼女は、どんな風に育ってきたんですか？
家族構成は？なぜ彼女だったんですか？
知っていることを全部教えて下さい。」
普段は口数が少ない俺が、一方的に話すからか
「どうしたんだ、ジョンウンらしくないぞ。
彼女が気になるのか？(笑)」
コーヒーを飲みながら豪快に笑う父親が
何を話すのか息を飲んだ。
・
・
彼女と話がしたい。
だけど、連絡先も知らない。
リョウガには聞けない。いや、聞きたくない。
正直、彼女の生い立ちを聞いて言葉が出なかった。
小さい頃に両親を亡くして
身寄りがなくて施設に引き取られた。
兄は施設を飛び出して行方をくらました。
彼女は、施設に残り働きながら手伝いをしていた。
YS「くっそ。
何でだ。何でリョウガは知っていたんだ！
アイツらは、どんな関係なんだっ！」
握りしめた拳。
行き場がなく、壁を思いきり叩いた
ポケットの中で遠慮がちに鳴る携帯。
「今から帰ります」
たった一言。
それでも聞きたいことがたくさんある。
ベランダで煙草を吸いながら
彼女が帰って来るのを待った………
玄関先で聞こえた話し声。
プランターの前にいたのは彼女とキムさん。
「奥様、お体は大丈夫ですか？
最近、姿をお見かけしていなかったので心配していました。」
「ご心配をかけてすみません。
大丈夫です……ありがとうございます。」
彼女は頭を下げて玄関のドアを開けた。
ガチャ
ゆっくり歩み寄る足音。
ベランダにいる俺を見つけて
「お邪魔します…………」
小さく呟いて階段を登ろうと背中を見せたから
追いかけ腕を掴んだ。
「……………………………ッ」
YS「どこへ行く？」
「部屋に……………」
YS「その前に………何か言う事はないのか」
「…………すみ、ません………」
YS「もう、外には出さない。」
訳もわからない支配感。
もう、後戻りできない。
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
